スズキの怪鳥DR800Sの乗り心地を紹介!ビッグシングルバイクの乗り味とは

スズキのDR800S(以下、怪鳥)は排気量779ccの市販車世界最大の単気筒バイクです。ビッグシングルの乗り味に興味のある方も多い事でしょう。

今回は現在も所有し、乗っている私がDR800Sの乗り心地や乗り味についてインプレしたいと思います。

気になる乗り心地は・・

ビックシングルと言う事で低速域にパワーがモリモリとしていると思われる方が多いかも知れませんが、案外そんな事は無く全域でマイルドなパワーの出方です。

しかしながら、一気に加速をするためにアクセルをガバッと開けると、レッドゾーン(7千回転以上)にすぐに突入するエンジン力はあります。

パワーはあるのできつい登り坂の続く山間部は余裕でぐいぐいと登っていきますし、コーナー等も速くはないですが、それなりに曲がってくれますし、立ち上がりもスムーズに行えます。

街乗りも意外と快適!ただし・・

街乗りでは何が快適かと言いますと、道路上のギャップなどは感じることが少ないです。これはオフロード車全般の特徴で、その長いショックのストロークが活きています。

ただし、重いクラッチにより頻繁なゴーストップは徐々に握力を奪っていきます。

僕は手がかなり大きい(グローブは3XL)ので、クラッチレバーを握ると言うよりも滑らせると言う感じで扱っているのでまだ楽ですが、手の小さい人(Lサイズ以下の人)は何がしらかの対策が必要かも知れません。

立ちゴケにご注意を

シートもかなり高い位置(身長174の私でも両足はつま先)にあり、信号待ちなどの停車時には停車位置に気を遣います。

アスファルトが削れていたりうねっているところにうっかりと停車すると足が届かずに空振り、そして転倒へというリスクがあります。

立ちゴケ予防には少しでも脚が長くなる、ライディングシューズなどは必需品です。

振動で手が痺れてトイレが・・(笑)

一般道では単気筒の振動についてはそんなに気になるモノではありませんが、時速30キロを超えるとバックミラーは振動によって磨りガラスのようになり、後方確認が難しくなります。

振動を一番感じるのは高速道路ですね。

慣れているはずの僕でも連続で2時間も走れば、怪鳥から降りてすぐだと手が痺れてお箸などは持ちにくいです。

同様の理由でサービスエリアなどでトイレに行くと、困ること(お察しください 笑)がありますし、振動で下半身がしばらくの間はジーンと痺れているときがあります。

その高速では90〜110キロくらいが一番快適な速度ですが、いざとなると140キロくらいまでは不安なく加速する(それ以上は息付きをしてしんどい)ので通常域での追い越しは余裕です。

怪鳥の乗り心地が最高なケース

しかし怪鳥はなんと言ってもフラットなダートが楽しいバイクです。

軽い車重とマイルドなパワーの出方により、地面にしっかりと食いつきつつ、加速する・止まるが自在に行えます(タイヤの性能にも助けられています※現在はミシュランのシラックを使用中)。

スタンディングポジションになるとずっと遠くまで見えるので景色も楽しめますが、250ccオフロード車のように頻繁に立つこともなく、どっしりと座って駆け抜けていけます。ダートでもフラットであれば70〜90キロの巡航速度が保てます。

タンデムツーリングには向いているか?

タンデムについては、後部座席はシート幅も広く、握るところも付いていて後ろに乗る人にとっては楽な部類のバイクではないでしょうか?

二人が乗ることにより振動もマシになりますし、私は怪鳥で子供の保育所の送り迎えから友人を乗せての高速道路走行もしましたが、そのいずれも苦痛は感じないという意見でした。

困ることがあるとしたら、空冷のためにマフラーを挟む形での後部座席の人は、エンジンの熱と合わせて下半身がかなり熱くなるので大変だそうです。

熱の面で言えば、アフリカツインの時には後部座席の人からそのような困った話を聞いたことがないので、タンデムで快適な旅であれば怪鳥よりも向いてますね。

ビッグオフロードバイクの特徴の一つは多くの荷物を積んでも、後部に人を乗せていてもその走りやすさは余り変わらないことです。そう言う意味では、道も選ばない旅バイクとしては最高のカテゴリーの一つだと思っています。

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