ホンダ NSR250Rの燃費は衝撃の数字!でもええねん♪と思える理由とは

私がいま乗っているバイクは、NSR250Rです。ご存じでしょうか。なにせ、1989年に発売されたバイクです。私が中古で購入したのは、2015年4月ですので、「26年もののビンテージ」ですね。
さて、燃費ですが、衝撃の数字ですよ。

12km/Lです。

NSRの燃費は最悪レベルですね。ロングツーリングでようやく10km/Lを超えるといった感じです。ストップ&ゴーの多い市街では平気に6km/Lなんてこともあります。V8のアメ車並です。
しかも2ストなので、定期的に2ストオイルを補充しないとならないんです。この金額もバカになりません。

でもですね、このバイクに限っては、「これでいい」んです。最近になってようやく、各メーカーが250ccのフルカウルモデルをつくり始めましたが、「250ccレプリカ」は長らく暗黒の世界に葬り去られていました。

しかもNSRは超高級アルミフレームなんです。現代では、リッターバイクにしかおごられていない装備です。なんせ、このままレースに出ていたくらいですから。というより、レーサーと一緒に開発されたんですよね。

こうした歴史と実績を背負っているNSRには、なんていうか、「燃費が悪い? ええねん、ええねん」って思っちゃいます。

それでいて、加速はまだまだ現役です。車体が軽いので、吹き飛んでいきそうになります。

燃費が悪くて困るのは、金銭的な問題より、仲間と行くときのツーリングですね。
NSRには燃料計も燃料警告灯も付いていません。ガソリンを満タンにしたらトリップメーターをゼロにして、走行距離から次の給油タイミングをはかります。

150kmも走ったら、心がワサワサしてきます。170kmになったら冷や汗が出てきます。でも、ツーリング仲間のバイクは、ハヤブサやR1などのリッターバイクが中心なので、航続距離は200km以上です。

しかし走行距離が180kmに達したら、もう完全にギブアップです。集団の先頭に出て、最寄りのガソリンスタンドに入ります。というより、私のNSRが先頭に躍り出たら、仲間も「あ、そろそろね」と分かってくれるようになりました。

仲間は「またかよお」と愚痴ります。ガソリンスタンド休憩なのに、私しかガソリンを入れないこともありますから。

また、NSRは加速をするとチャンバーから黒いオイルを吹き出すので、仲間のメットやヘッドライトを汚してしまいます。「お前の後ろは走りたくない」といつも責められます。

それでもNSRは、仲間から一目置かれています。それは伝説のバイクだからだと思います。

ちなみに、私のヘルメットは、アライのスペンサーレプリカです。そうです、NSRとスペンサー――いずれも、おっさん連中には80年代のGP黄金期を思い出させるのです。仲間も思わず「やっぱりあのころのバイクはいいなあ」と言ってくれます。

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