今回はHONDA CBR954RRの乗り心地についてお話したいと思います。
スーパースポーツ(SS)の先駆けとして2002年から発売されたリッタークラスのスポーツバイクであるCBR954RR。こちらのバイクを実際に所有していた経験からいくつかお話します。
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バイク自体の乗り心地について
スポーツバイクを乗ったことがある人にとって、乗り心地というものは評価基準にはならないかもしれませんが、様々なステージを走る上で乗り心地はとても大切なポイントです。
このバイクは元々のCBR900RRからCBR929RRを経て進化してきたバイクであり、ある意味メーカー純正のチューニングバイクであると言えるのかもしれません。
しかし足つきの良さに加え、スーパースポーツとしては比較的シートのクッション性も良く長時間の運転でもお尻が痛くなりにくいと思います。
ただし輸出仕様は大柄な外国人がタンデムで走行することを想定したサスペンションセッティングになっているため、やや硬く感じることがあるかとは思いますが、多少セッティングの調整が可能となっています。
街乗り時の時はどうか?
スーパースポーツ定番のタイヤサイズであるフロント:120/70-17 リア:190/50-17というタイヤサイズにより、街乗りでも峠道でもサーキットでも安心して走行出来ます。
安定した車体によりギャップでの挙動も穏やかであるため、街中でもそれほど気を使わずに乗り回せるのではないかと思います。
足つきの良さ取り回しの良さも街乗りでの乗り心地には重要なポイントです。
遠出したい場合はどうか?
遠出に関しては問題ない乗り心地です。
セパレートハンドルによるライディングポジションがあまり長距離走行に向かないことはありますが、比較的高めなスクリーンやカウルにより、高速道路での移動主体の長距離走行ではその恩恵を実感します。
低速トルクもあるフラットな特性のエンジンのため長時間のライディングでも疲れにくく、振動も少ないので手のしびれを感じることは少ないと思います。
高速道路や坂道ではどうか?
個人的には快適なバイクであるとおもいます。
最も本領が発揮されるステージはサーキットですが、高速道路も快適に走行できます。
十分過ぎるほどパワーがあるため高速道路での巡航でも非常に楽であり、追い越し加速時も1速下のギアを使わずとも十分に追い越し可能です。
高架での継ぎ目も車体の良さから、気になる場面はあまりありません。
坂道に関しても低速域からなめらかにトルクが出るエンジンのため、シフトチェンジに悩む状況はあまりないのではとおもいます。
スピードを出したい人にとってはどうか?
現代のメガツアラーと比べると直線の圧倒的なスピードは見劣りしますが、日本の道路事情内で楽しむ分にはスピードが物足りなくなることはありません。
むしろバイクの出来の良さからスピード感覚が麻痺してしまいがちなので、スピードメーターに注意しつつライディングする自制心ことが必要です。
タンデムしたい人におすすめか?
このバイクでのタンデムはあまりオススメしませんが、基本的には問題ありません。後に乗られる方は掴まる場所があまりないため、タンクに手を着くようにすると安定します。
CBR954RRよりもタンデムにオススメの車種は、CBR1100XXやCB1300であればこのバイクよりもタンデムがし易い設計であるとおもいます。
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