【TZR50Rの総合評価】ヤマハの原付スポーツバイクの魅力と特徴

YAMAHA TZR50Rは、かつてヤマハが製造していた50cc水冷2ストロークエンジンを搭載した原付スポーツバイクです。大きく分けてTZR50という前期型(3TU)とTZR50Rという後期型(4EU)があります。前期型と後期型ではエンジンの形が違う他フレームの補強等が入り、後期型の方がより改良が進んでいるといえます。

・購入前の第一印象と実際に乗った後の感想:

初めてこのバイクを見た時誰しも思うのが、原付バイクには見えない!ということだとおもいます。原付バイクといえばスクーターしか頭にない方も多いはず。そんな中、レーサーレプリカスタイルのTZR50Rはとても新鮮に映るのではないでしょうか。

実際に乗ってみてもいわゆる原付バイク、という感覚はありません。それ故、原付バイクに適用される制限速度30km/hというものが非常にもどかしくなることとおもいます。

50ccから7.2馬力を絞り出す2ストロークエンジンは、低回転とパワーバンドに入った時のギャップがやみつきになります。6速ミッションを駆使してパワーバンドを維持しながら峠道を駆け抜ける、これがこのバイクを一番楽しいと思える瞬間かもしれません。

素直なハンドリングと元気な50cc2stエンジンで、運転するのが楽しい1台です。ただし、あまり長距離走行に向くポジションやシートではありませんが…。

・車高・足つき:

足つきは非常に良いです。シート高は760mmで、170cmもあると踵までベタ着きで膝が曲がります。逆に言えば、高身長の方には窮屈なポジションとなってしまうかもしれません。

・コスパ:

個人的に言えば、とてもコスパの良いバイクだと思います。原付バイクとしては非常に手の込んだ作りであり、このような豪華な作りの原付スポーツバイクは今後発売されないと思います。レギュラーガソリン仕様ですし、2stオイルを高性能なものにしたとしても2~3,000円/L程です。

・維持のしやすさ・メンテのしやすさ:

原付バイクの特権とも言っていい維持費の安さは非常にありがたいです。特に複数台所有していると、年間の固定費が1万円かからないというのは助かります。また2ストロークエンジンは構造がシンプルなため、ご自身で整備をされる・整備のイロハを学ぶにも最適かと思います。キャブレターのセッティングも単気筒であるゆえ、シンプルです。

・取り回し:

取り回しは非常にしやすいです。乾燥重量が84kgと軽いため取り回しで苦労する機会はほとんどないと思います。ただセパレートハンドルのため、慣れない方にとっては戸惑うこともあるかもしれません。

・最後に:

整備を含め、バイクの基礎を学ぶには最適なバイクだと思います。古き良きレーサースタイルのバイクであり、ベテランライダーにとっては非常に懐かしいスタイルですが、環境規制等が厳しくなってきている昨今、2stに乗ることができるのも今のうちしかないのではないかとおもいます。

バイクを上手く乗りたいという初心者の方から、大排気量のバイクに乗ってるぜ!というベテランライダーまで、多くのライダーに今一度乗って欲しい1台です。またバイクに乗るのが楽しくなりますよ。

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