【ユーザーインプレ】ジャイロキャノピーの乗り心地や乗り味は?

☆後輪2つの安定と安心

ご存知の通り「ジャイロキャノピー」は3輪のスクーターなので “転ばないバイク” というイメージが大きく、乗り始めの頃に感じる独特のフラつきと右左折や駐輪の操作に慣れればどなたでも簡単に乗りこなせます。

大きな特徴は後輪が2つあるという安定と安心感。普通のスクーターや2輪車とは全く異なります。乗り物はエンジンのない自転車でも走り出せば安定しますが、3輪は走行時だけでなく急制動をかけたり何かを踏んでしまったりした時に運転者が身にうける衝撃が緩和され危なさが少ないのです。

地面に着く足が多いほど安定して安心、人も動物も同じですよね。ちとオーバーに言えば、飲み物を飲みながらだって運転出来ちゃいます。えぇ モチロン、スマホもダメですよッ!

☆普段乗っていて感じること ―独特の乗り心地と運転操作

ジャイロキャノピーはルーフがある分、どんなに流線を描いた形状でもやはり抵抗は少なからずあります。風圧から運転者を守る防風性能はとても優れていますが、スピードを出すという点では普通のスクーターよりも劣るかともいます。

もちろんルーフや積載物の重量も関係してくるでしょうし、燃費も良くないと思います(多人数で共有乗りしていたので正確な燃費実測が取れておらず不明です)。もともと「配達車」・「ビジネスバイク」の位置づけなので、これで適切なのかも知れませんね。

右左折時は少し注意が必要です。ハンドルを切るだけでは曲がりません!

では、どうやってコーナリングするかというと―― スピードを落とし、オーバーアクションでお尻を振るように曲がる内側へ身体を傾けます。

「転ばない?」、って大丈夫。3輪ですから! ジャイロキャノピーが曲がる姿を後から見てみると お尻=荷台部分は車輪と一体で垂直ですが、運転者=ボディとルーフはズレています。これが「ジャイロアップ」という独特の設計です。

初めの頃は思い切りですが、慣れた後は思いっきりブン回して? (ガサツでスイミマセン!) コーナーアタックです。スピードを落とすことだけ意識してください。

☆広い、狭いは運転者のカラダで決まります

運転席の空間は割と広めに感じましたが、身長157㎝のわたしだからかも知れません。ルーフの影響で大柄な方や身長の高い方、青年~成人男性には少し窮屈に感じられると思います。ヘルメットもかぶりますし。

通常、信号待ちでは両足をステップに乗せたままでいられますが、街では両足をほ~り出し(放り出し)て身体を解放しているかのような男性をよく見かけますから、きっと狭いのだと思います。

ですがその分、防風性能が高いですし、シートが自転車のサドルを綿棒で展ばしたような形状でとても大きいので どっかりと腰を据えられ長時間乗車していられます。お仕事の疲れもフォローしてくれますね^^

☆ルーフは雨天時に大活躍?

ジャイロキャノピーの最大の特徴である屋根について、雨天時に乗る際はレインウエアの着用をお勧めします。小雨程度ならへっちゃらでズブ濡れになることはないでしょう。ワイパーも大きく動いて視界をキープしてくれます。

しかし、本格的に振り出した時や横風が吹き始めたらアウトです。両肩や腕、脚部に雨水を受けてしまいます。四肢が濡れると次第に身体全体が冷え風邪を引きかねませんのでレインウエアを着ていても早めに引き上げるor乗車を控える方が賢明かと思います。

わたしはアルバイトで、台風接近時に独り暮らしのお年寄りの方にお弁当を配達したことがありますが、横風や強い雨をモロに浴び、車体ごと飛びそうになり本当に危ない思いをしました(ホンマです!)。

濡れた路面状態でタイヤが横滑りしやすいところにナンボ十分に減速しても、もともとフラつく車体です。直進は勿論、右左折転回なんてとても無理で危険極まりありまへん!

豪雨と防風の中、トツゲキ~☆、なんてことは全く快感でもないので止めましょう。止めておいてください。

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