カワサキKLX250は息が長いモデルですので、どのモデルを選ぶか、どのように使われてきたかで、程度が異なります。
ここでは、KLX250の歴史を振り返りながら、中古車購入時の選び方・注意点などを紹介します。
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年式での判断にはKLX250の歴史も重要
初代は1977年に発売されたKL250です。エンジンはロードモデルのZ200をボアアップし、リアサスペションも2本ショックでしたが、カワサキのモトクロスチームが開発に携わっていたことから、高い走行性を誇ったと言われています。
1984年:KL250R
1984年には、車名を”KL250R”と改めます。国産ダートバイクとして初めて水冷エンジンを搭載、リアサスペションが1本化されるなど、現在の原型が出来上がり始めました。
ポテンシャルが高く、1993年までマイナーチェンジすることなく販売され続けられたロングセラーです。
古いバイクですが、もしかしたら格安の中古車が売り出されているかも知れません。購入してみて、アメリカ海兵隊武装偵察部隊に採用されたその実力を楽しむのもいいでしょう。
1993年:KLX
1993年にようやくモデルチェンジされ、車名も現行の”KLX”に変更されました。モデルは2種類。
「闘う4スト」がキャッチコピーのKLX250SRは、競技用バイクと同時開発され、30馬力ものハイパワーで、当時全盛だった2ストロークバイクを蹴散らした過激なモデルです。
エンデューロレースなどで酷使された車両が多いので、売り出されていても手を出さない方が無難でしょう。
1994年:KLX250ES
過激すぎるKLX250SRの登場の翌年には、乗りやすさを考慮したKLX250ESが登場。
セルもついて、楽々な始動ながら、ひとたびアクセルを回せばハイパワーが牙をむく、羊の皮を被ったオオカミのようなバイクでした。この年代のKLXを買うなら、ESの方がよさそうですね。
1998年:キャブレターモデル登場
1998年には、最後のキャブレターモデルが登場。このモデルから姉妹車としてD-トラッカーが発売されます。
基本的には、過激なSRと乗りやすいESの良い部分を一つにしたバランスのよいバイクで、多機能デジタルメーターなど、ツーリングユースにも対応した装備を備えています。
中古車の購入前に確認しておくべきポイント
インジェクションよりキャブレターの方がカスタムする余地が残されているので、あえてこのモデルを選ぶ人もいるようです。
10年もの長きに渡って販売されていましたが、購入の際には年式よりも状態をよく確認するのがポイントです。
インジェクションを搭載した現行型は、2008年に登場。新メカや、これまでにない斬新かつ近未来的なデザインは好き嫌いが分かれ、旧KLX250オーナーの評判は芳しい物ではありませんでした。しかし現行KLX250の良さは乗って見ればわかります。
スムーズにふけ上がるエンジン、低燃費、奇抜に見えるデザインだって慣れてくればカッコいい。
何台もバイクを乗り継いだ私に、「生涯、KLX250が1台あればいい」と言わしめた逸品です。
このモデルは、陸上自衛隊の偵察部隊に採用されています。個性的なフロントは、旧型のマスクに変えられ、リアには鉄製のボックスが付き、ライムグリーンの上にオリーブダークが塗られていました。自衛隊仕様にカスタムするのも面白いかも知れません。
ショップの選び方や対応方法
冷やかしと購買意欲のあるお客さんでは、ショップの態度が異なります。まずは「本当に買うぞ」と言う姿勢を見せることです。
次は心理作戦。一見さんよりもなじみ客の方が融通を聞かせてくれることが多いので、ちょくちょく顔を出したり、情報を集めたりして親しくなりましょう。
また、ショップは大きい方がよいとは限りません。カワサキを中心に取り扱っている店で、ライダーに評判がよければ合格です。そんな店を選んでください。
バイクフェアは意外と穴場!
ショップ以外では、バイクフェア等に出向いて、商談会に参加するのもいいでしょう。新車が安く売られていたり、お祭り価格の掘り出し物が見つかるかも知れません。
私のKLXは、バイクフェアで買いました。すでに登録済みの”新古車”と言う扱いになりますが、実際にはピカピカの新車です。普通に新車を買うより10万円以上お得だったで即決しました。
中古車を選ぶ場合は、シートのへたり具合とキーボックスの傷の多さ、フロントフォークからのオイルのにじみをチェックしてください。この3点に一つでも該当すれば、酷使されている可能性が高いです。
疑問があればショップの人にどんどん質問しましょう。いい相棒(KLX250)と出会えることを祈っています。
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