私が過去に経験したトラブルの中で、もっとも苦労したのはエンジントラブルです。ここでは、その内容や前兆、対処方法について紹介したいと思います。
① トラブル体験談
その日はいつもの様に朝からツーリングに出かけ、仲間とも合流して走りだしました。途中高速を使用するという事もあり、自分なりには万全な状態にしていたと思っていたのですが、高速道路を走り始めて20分程経った辺りで異変に気付きました。
それまでの速度は平均で120km、エンジンには負担をかけていると思ってはいましたが、回りのバイクに置いて行かれないように、この速度を維持していました。
異変が起こる前までは、110km~130kmのアップダウンも出来ており、追い越しもいたってスムーズに行えていましたが、途中から徐々に速度がおちてきている事に気付きました。
最初は緩やかな上り坂が続いているのだと思っていましたが、次第に加速も弱くなり始め、その時故障していると感じました。
それ以降は症状がどんどん酷くなる一方でしたが、休日という事もあり交通量も多く緊急停止が出来なかった為、安全に停車出来る場所までしばらく走っていました。
次第にマフラーから白煙が上がりだし、フルスロットルでも70km、エンジンの回転も不安定な状態になった頃、最寄りのインターに辿り着く事ができました。
停車直後は白煙が止まらず、エアーフィルターからオイルが噴き出ている状態で、再度エンジンは始動するものの、アイドリング状態を維持する事は出来なくなっていました。
オーバーヒートの様な印象も受けましたが、オイルがキャブを通ってエアーフィルターから噴き出ている事から、エンジンヘッド部分の損傷か摩耗でオイル上がり状態になっていると思いました。
噴き出ていたオイルが止まり、エンジンが冷えるのを待ち、再度エンジンを始動してみましたが、やはりアイドリングしない。
この状態で乗る事は無理と判断し、近くの車屋さんに交渉してトラックを借りて無事に帰宅する事が出来ました。
② トラブルを未然に防ぐには
私が乗っているGB250は、単気筒エンジンのバイクの中では高回転エンジンで、加速は申し分ない反面、アクセルを回し過ぎたり、最高速での走行を続けていると、エンジンには相当の負担がかかってしまうようです。
日頃からメンテナンスはしているつもりでも、車検がなくプロに依頼すればお金がかかってしまいますから、ついついなんでも自分でやってしまいます。
しかし、当然素人ではエンジン内部の状態にはなかなか気付けないのが現実ですから、トラブルを未然に防ぐ為には、日頃のメンテナンスは勿論の事、定期的にプロの診断を受けるのが望ましいでしょう。
③ その後
バイクの心臓部とも言えるエンジンが壊れた事、それによって不動車となった事はショックでした。まさか自分のバイクが動かなくなるなんて・・・。
部品交換や工賃で修理には10万円近くかかると言われ治す事も諦めていましたが、新たにバイクを購入する資金もなく、バイクに乗りたいという気持ちも強かったので、一番安価な「自分でエンジン載せ替え」を選びました。
それでもエンジンと部品代で5万円かかりました・・・。
程度の良さそうなエンジンが見つかり、初めての試みではありましたが、無事にエンジンも載せ替える事が出来、今は以前の調子に戻ってツーリングを楽しんでいます。
④ まとめ
なるべく自分で手をかけてメンテナンスしたい、お金をかけたくないなど、250ccクラスに乗る方の多くは思うかもしれませんが、壊れた時にかかる費用を考えれば、プロによる定期的なメンテナンスは安いものなのかもしれません。
また、バイクの能力を知り無理な走行を避ける、事前に異常に気付いた時は早めに停車するなど、バイクへの負担を考えながら楽しむ事が大切だと思います。
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