【愛車よさようなら】バイクの廃車体験談-FZR250R編

今乗っているエストレヤは、僕にとっての3台目のバイクですが、はじめはヤマハのFZR250Rというバイクに乗っていました。

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、FZRは90年代の4スト250ccのバイクで、CBR・ZXR・GSRに並ぶレーサーレプリカ全盛期のバイクです。

FZRは僕が初めて買ったバイクでしたが、残念ながら廃車にしてしまいました…

事故ではないのですが、ある意味事故みたいなものです…(笑)

今回は廃車にした時の流れについてお話したいと思います^^
僕が普通二輪免許を取得し、FZRは僕が初めて購入したバイクということもありとても思い入れがありましたが、いかんせん91年式の年式が古く、キャブの全バラや調整はもちろん、キャリパーOHなど、たくさんのお金と時間をかけて乗っていました。

いくら初めてのバイクとはいえ自分で整備したかったので、基本的に自分で修理やメンテナンスをして乗っていました。

もちろん僕は普通科高校を卒業した文系大学生なので、自動車整備士免許も二輪整備士免許も持っていません(笑)

ネットや雑誌で検索しながら、まったくの手探りの状態で必死に整備を覚えました。

バイクの一通りの整備を覚えたある日、プラグの状態を見ようとプラグを外し、締め込もうとした瞬間、妙な感覚が手に走りました…

見てみると、プラグが折れてるではないですか…!

逆ネジを持っていたので必死に抵抗してみるも、一向に外れそうな感じがしません…

こればかりは僕にはどうすることもできないと判断し、アルバイトでもプライベートでもお世話になっているバイク屋に慌てて電話し事情を説明すると、持ってきていいよとのこと。

後日バイクを押してバイク屋に行き、改めて事情を話し帰宅しました。

そして後日、バイク屋から電話があり、電話では話しきれないから時間があるときに来て欲しいとのこと。

電話越しに嫌な予感はしていたのですが、案の定的中してしまいました…

バイク屋いわく、折れたプラグは外れたけど、バルブにプラグ片が噛んだためバルブすり合わせが必要とのこと。

しかしこれだけならまだしも、エンジン内にサビが目立ち、研磨を必要とする状況とのこと。

FZRを購入したバイク屋と、今回見てもらったバイク屋は別のお店なのですが、購入したお店がエンジンに火を入れるときに、適切な処理をしていないためサビが出てしまったと言われました。

エンジンを開けてみないとわからないとはいえ、よくも目立ったエンジンの不調なくここまで持ったな、とも言われました。

燃費は最悪でしたが…(笑)

このままバルブすり合わせをして戻したとしても故障前のように乗ることは出来ない、仮にエンジンの研磨をしても絶好調になるとは言い切れない、しかも修理代は数十万円かかる、とのことと告げられました。

とりあえずこの日は帰宅し相当考え込みましたが、自分に数十万円を支払う能力はないと判断し、廃車にすることを決めました。

今まで相当な時間とお金をかけてきたバイク。しかし最期はあっという間でした。

もうこのバイクで大好きな峠を走ることも、整備してあげることも出来ないのかと思うと、感慨深い気持ちでいっぱいで涙が出そうになりました…

しかし同時に、このバイクに乗っていなければ、整備の仕方も峠の走り方も、更にはバイクに乗る楽しさも知ることができなかっただろうと思いました。

たかが1台のバイクの廃車が決まることが、こんなにも悲しいものだと初めて知りましたし、何より僕はこのバイクが大好きだったんだと再認識することが出来ました。

その時は悲しみで一杯で、ストレスで相当太りましたが(笑)、今改めて考えてみると、いつかまた機会があったらまた乗りたい、FZRは心からそう思うことが出来る最高のバイクでした。

廃車を決めた後は、すんなり進みました。

エンジンのみバイク屋に処分をお願いし、車体は自宅アパートに持って帰り、パーツを全バラして、使ってくださる方にオークションで格安でお売りしました。

ナンバーは返納しなければならないため、エストレヤの登録の際に軽自動車協会に返納してきました。

しかしこのような経験をしたおかげなのか、13年間不動車だった現在乗っているエストレヤのレストア費はほとんどFZRのパーツ代で賄えましたし、そもそもレストア初心者の僕にレストアができたことも、FZRにバイクの整備の仕方・いじり方を教えてもらったからだと思います(笑)

自分の初めてのバイクや、大好きなバイクが廃車になる瞬間というのはとても悲しく、あっという間です。

もちろん機械という特性上、自分ではどうすることも出来ない時もあります。

そんな時は笑顔で見送ってあげるのが、僕達がでできる最期の使命なのかも知れませんね。

今までの感謝を忘れずに、廃車後もそのバイクを思い続けてあげることが、バイクに対しての最大の供養だと思います(>ω<)

以上少し暗い話になってしまいましたが、僕の廃車経験のお話でした!(笑)

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