【総合評価】カワサキ GPX250Rが隠れた名車と言われる理由

1980年後半、空前のバイクブームが訪れました。レザースーツに身を包み、レーサーレプリカと呼ばれる高性能バイクに跨ったライダーが大量に出現したのです。三重県の鈴鹿サーキットで行われる8時間耐久レースの人気も追い風となり、バイクメーカーは競ってレーサーレプリカをリリースしました。

バイクブーム真っただ中の1987年に、カワサキGPX250Rはデビューしました。並列水冷2気筒のエンジン、大柄な車体は、レーサーレプリカブームの本流から大きく外れていました。それもそのはず、カワサキがこだわったのは、「速さ」ではなく、「乗りやすさ」だったのです。

GPX250Rは、ユーザーにとって何が必要かを考え抜いたバイクです。レーサーレプリカが、毎年バージョンアップを続ける中、GPX250Rは、一度マイナーチェンジを行っただけで、4年に渡り発売され続けました。長く愛される隠れたベストセラーと言える一台なのです。

■購入費や維持費に関して

レーサーレプリカと一線を期す大柄な車体、空気抵抗を軽減するカウルや、ラクなポジション、センタースタンドや荷掛けフックなど、質実剛健な作りに、「ツーリングに行くなら、これしかない」と直感しました。その後、ローンを組んで1年落ちの中古車を約38万円(新車価格47.9万円)で購入。ローンと任意保険合わせて約3万円の維持費を稼ぐためにバイトの日々が続きました。

■維持はしやすい?
走行距離に応じてタイヤやブレーキパットなども消耗しますが、必要経費なので仕方ありません。18ℓも入る大きなタンクに、リッター30~35㎞の低燃費なので、維持はしやすいと思います。

■乗りやすさは?

4ストローク2気筒のオーソドックスなエンジンながら、カワサキ自ら「バランスド・クオーター」と名乗るだけあり、市街地でも高速道路でも安定した走りを実現しています。しかも自主規制いっぱいの45馬力を発揮。実は他社のレーサーレプリカ並の実力も秘めています。カウルのおかげで、重く見えますが、乾燥重量は138kgと、250ccクラスの中では比較的軽いため、女性ライダーにも好まれていました。

■足つきに不安な方へ

シート高は745㎜と低くいので、教習所のバイクに乗れた方なら、ほぼ問題はないと思います。それでも少しきついかなと思う方は、シートのスポンジを減らす「あんこ抜き」をしてみてはいかがでしょうか。

GPX250RのエンジンのDNAは、その後のZZ-R250、現代のNinja250Rに引き継がれているため、今も共有しているパーツが多く、レストア好きから「不死鳥のようなバイク」と呼ばれています。時代に一石を投じた、カワサキ渾身のバイク、一度は乗ってみてはいかがでしょうか。

1 個のコメント

  • 実は早いGPX250R。15000rpmのレブリミットまでトルクの谷も無く一直線に加速するエンジン、軽い車体とカワサキ独自のセミメタルブレーキパッドによりシングルディスクブレーキでも十分な制動力、コーナーリングはニュートラルステアで安定性大、走る曲がる止まるが高いレベルでバランス取れてるバイクでした。私は1987~88年にGPX250RでSP250Fレースに参戦していたのですが、周り全て4気筒の中で1度だけ決勝を走りました。まあ、HSPというショートサーキットだからできた事ですが87年のCBR、FZFとは4気筒が高回転に乗るまでに前に居れば良い勝負ができます。88のCBRには何も歯が立ちませんw。
    最新のCBR250Rとも勝負してみたいので機会があればまた手に入れたいバイクの1台です。
    ちなみに当時はキットパーツなどない時代でしたのでお手製チューニングでした。
    GPZ250S用KEEKRRマフラー、リヤスプロケット制作、フライホイルマグネット切削軽量化(どちらもバイク屋の社長ワンオフ)、バランサーシャフト取り外しとオイルラインの確保、
    タイヤはTT500GP、後は全くのノーマル車体でした。カワサキバイクは削れば速くなると思っちゃったきっかけでした。
    今は縁があつたのかGPX750Rに乗ってます。
    最後にご忠告。オイルはできるだけ良いオイルを使って下さい。私はIPONを使ってましたので壊れませんでしたが他ではトラブルがあったみたいです。

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