ホークの愛称で親しまれたホンダのCB400T。
私自身も思い入れがあるバイクですが、今回はCB400Tの燃費について解説していきたいと思います。
あまり変化しない燃費
CB400Tのエンジンは、吸気2バルブ排気1バルブという特徴的なエンジンですが、機構は2気筒です。したがって、同じ排気量の400ccと比べて燃費はいいと言えます。
私が経験したところでは、街乗りからツーリングまでを平均して、およそ20km/リットルといったところでしょうか。
一日300km以上走るようなロングツーリングでは、25kmぐらいまで伸びました。カタログデータの燃費は36km/リットルですが、もちろんそこまでは走りません。
反対に、街乗りメインで渋滞にも巻き込まれるような走行条件でも、20kmを割り込むことはあまりありませんでした。そういう意味では、極端に燃費の変化するバイクではないと言えます。
東北ツーリングの燃費
最も燃費がよかったのは、学生時代に行った東北ツーリングです。
9月のある日、関東を出発して東北各県を回るというツーリングでしたが、東北の田舎道は総じて信号が少なく、特に盛岡から宮古へ向かう国道106号線には、100kmのあいだ信号が1つしかなかったと記憶しています。
このときの燃費は、26km/リットルぐらいでした。
現代のCB400T
ただし、製造から30年以上経っていますから、現在同じ条件で走らせても、同じ燃費になることはないでしょう。悪くなることはあっても、よくはなりません。
しかもこのエンジンは2気筒ながら高回転型ですから、過去、高回転まで回して乗られた個体が多いと思います。高回転を長く経験すると、当然ながらエンジン内部のあちこちが摩耗するためです。
燃費向上で工夫したこと、工夫できることなど
バイクでも車でも、燃費向上のために共通して言えることは、急発進急加速をしない、アイドリングは少なくする、適正なギアを使って走るということです。
これはCB400Tにも当てはまり、あまり高回転まで回さずにシフトアップすると、燃費は良くなります。
ただし、燃費をよくしようとするあまり、ノッキングを起こすほど低回転で走ることはかえってエンジンに負担をかけ傷めますから、絶対にやめましょう。
1970年代から80年代初頭にかけて作られたバイクには、耐久性のあるものが多いです。CB400Tも、極端な高回転や低回転を避けて運転すれば、まだまだ乗り続けることができるバイクです。
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