【バイクコラム】あの頃のバイク教習|30年前の色あせない思い出

◎30年前の教習風景

私が中型免許を取得したのは16歳のときです。いまから30年前です。通っていた高校は「3ナイ運動」というキャンペーンを張っていました。若者の事故死や暴走行為が社会問題化したことで、法律では認められているバイク免許の取得を、高校の権限で取らせないようにする規制です。

どうしてもバイクに乗りたかった私は、私は教習所に電話をして、「そちらに通ったらうちの高校に知らせますか?」と問い合わせました。返答は「そんなことはしません」でした。

◎厳しい教官

いまは、若い人のバイク離れが進み、バイク教習の受講者は、教習所でとても大切にされるそうですが、当時の教習所の教官は、とても厳しかったです。特に、高校生で通っていた私は、小僧扱いです。

怒鳴られるのは当たり前で、せっかく1本橋走行が成功したのに「見てなかった、もう一度やって」と言われたこともあります。

◎初めての400cc

中型免許の教習は、ホンダCBX400Fを使っていました。初めての400cc、初めての4気筒、初めての重さ、すべてが感動的でした。アクセルを開けると、無限に力がわき出てくるような走りでした。

◎合格

でも総合的にいうと、教習所通いは憂鬱な日々でした。だから、免許を手にしたときはとても嬉しかったです。

しかも周囲で中免を持っている友人など皆無なのです。もちろん、取ったことは公言できないのですが、その「隠し持っている」ことが、大きな優越感でした。

しばらくして、カワサキGPz400Rを買いました。ずっと1人で走っていました。1人で走る利点は、好きなところに行けることです。わざと道に迷ってみたりしました。知らない場所に出て、さらに知らない道を進むと、案外知っているところに出たりして、「道ってつながっているんだなあ」と納得しました。

こんな楽しみを与えてくれる免許に、とても感謝した思い出があります。

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