今回はYAMAHA グランドアクシスの燃費についてお話したいと思います。
グランドアクシスは100cc2ストロークエンジンのため、同排気量で比較すると現在主流の4ストロークエンジンよりも燃費が落ちてしまいます。
そこで今回は実体験に基づいた燃費向上の工夫を具体的な数値とともにお話します。
平均燃費と各走行時の数値とは?
総平均燃費:約30km/L
いままでの総走行距離を給油量で割った数値です。原付バイクということを考えると、4ストロークエンジン主流のこのクラスのスクーターよりも良い数値であるとは言えません。しかしバイクの運転の仕方や走る場所によっても大きく左右されるため、おおよその目安程度とお考えください。
ではそれぞれのステージではどのくらいになるかというと、
街乗り:約27~30km/L
長距離走行(ツーリング)時:約35km/L
と、総平均燃費とは少し異なります。
街乗りはストップアンドゴーの連続であり、都心では信号の数も非常に多いためどうしても燃費は悪くなりがちです。アクセルを多めに開けて走る機会が多い場面では必然的に燃費は低下してしまいます。加えて信号停車等のアイドリング時間も長くなるため、なかなか良い燃費は期待できません。
それに対し郊外や信号の少ない幹線道路等を走る場合、アクセル開度が一定の時間が長くなるため街乗りのときよりも燃費は向上します。
・ 燃費向上で工夫したこと、工夫できること
燃費向上を図る際にまず気をつけるのはどのバイクでも共通ですが、丁寧なアクセルワークです。グランドアクシスは比較的バワーのあるスクーターとはいえ、やはり原付です。絶対的なパワーでは見劣りするため、アクセルをワイドオープンしてしまいがちですし、ラフな操作をしても挙動が崩れることはまずありません。
しかし街乗りの際も丁寧なアクセル操作と、巡航速度に乗った後は一定のアクセル開度をキープすることを心がけること、ここに注意するだけでも燃費は確実に向上します。
この丁寧なアクセルワークはどのバイクにおいてもとても重要な技術のひとつであり、このバイクからステップアップしていく初心者ライダーにとってはとても良い練習になるのではないかとおもいます。
また、タイヤの空気圧を適正に保つことで、燃費は大きく改善されます。低い空気圧で走り続けると抵抗が増えることで燃費は低下することになります。適切な空気圧を保つことでハンドリングも向上します。
乗車前に毎回確認することで過度な空気圧低下を防げ、バイクの状態を把握する際にも大切なファクターとなりますので、乗車前の空気圧チェックはルーティーンとすべき大切なチェックであるといえます。
整備技術がある方は定期的なキャブレターセッティングをすることにより、燃費や乗り心地は大きく改善することができます。
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