稚内~ロシア領サハリンに日本の定期航路が開設され、気軽な海外ツーリングとして隠れた人気がありましたが、利用率の低迷により航路が2015年に廃止されてしまいました。
しかし、稚内市は、新しい会社による航路の復活を議会決定しており、今後の成り行きが見守られています。
再開の日のために、「サハリン単独単車旅」とタイトルし、サハリンツーリングのエピソードや、情報を紹介します。
複雑なロシアへの渡航手続き
※稚内港出向
ロシア領であるサハリンへのツーリングは、渡航手続きが複雑です。
宿泊の手配などをロシア専門の旅行会社に依頼しなくてはなりませんが、書類や税関の手続きを自分で行うことで、経費の負担を軽減させることができます。
そこで、「時間や手間を惜しまないので自分でやってみたい」と言う方のために、渡航手続きの方法を紹介します。
フェリーを予約する
2015年までは日本のハートランドフェリー(旧東日本海フェリー)が就航していましたが、2016年以降は、ロシア船の運航になるのではないかと言われています。
予約方法、料金などは、航路再開を待たなくては分かりませんが、ハートランドフェリー時代は、申請書にバイクの種類や排気量を書いてFAXするだけでOKでした。
※フェリー内で撮った一枚
必要書類の用意
サハリン(ロシア)にバイクで行く際に必要な手続きは下記のとおりです。
①ビザ
②バウチャー
③自動車登録証明書
④国際免許証
⑤国際ナンバー
⑥Jマーク
窓口で申請する
バウチャーとはロシア独自のシステムで、日程と宿泊ホテルをあらかじめ決めて、旅行会社へ代金を支払ったことをする証明書です。これがないとビザの発行が受けられません。
自動車登録証明書は所轄の陸運支局に、国際免許証は所轄の警察署に申請します。以上の申請は、それぞれの窓口に出向かなくてはなりません。
FAXで申請する
国際ナンバーは、東京の小松自動車に依頼用紙と自動車登録証明書をFAXしたあとで、現金封書で代金を送ります。完成までは約10日かかるので注意してください。
国籍識別章(通称Jマーク)は、東京のJAFで購入することができますが、たまにカー用品店や大きなバイクショップでステッカーとして取り扱っていることがあります。
一時輸出の手続き
バイクを外国に持ち込むには、税関を通さなければなりません。
日本通運などが5千円程度で代行してくれますが、バイクの重さや中古車市場価格などを書き込むだけなので、自分で行っても難しくありません。
入国審査
サハリンのコルサコフ港に着くと、ロシア人がフェリーに乗りこんできて、一時輸出の手続きを行います。
質問はロシア語なのでよくわかりません。ハートランドフェリー時代は船員が通訳してくれましたが、今後このようなサービスは期待できないでしょう。
下船後、バイクの車体番号の確認が行われ、保険を掛けたら、サハリンツーリングの準備は完了です。
稚内市は、船舶の購入の問題から、2016年6月の就航の延期を表明しましたが、「中止」ではありません。いつか再開される日を気長に待ちましょう。
連載第2回目へ続く
↓↓
コメントを残す