バイクの気持ち良い時期に入れば、おのずとイベントが増えるものです。その中のひとつが「ツーリング」です。
確かにバイクは基本的に一人で乗る事が多いですが、気の知れた仲間達と走るバイクも楽しいものです。日帰りから宿泊のツーリングまで、プランは様々です。
ツーリングではちょっとした事でも楽しく感じる事が出来て、思い出深いイベントになります。
周りにバイクに乗っている知人・友人が居ないと言う方でも、少しネットを探せば「ツーリング・コミュニティ」が有りますので、そういったもの利用してツーリングに出掛けてみるのも、ひとつの手段と言えるでしょう。
Contents
ある日知った国内最大のハーレーイベント
僕は現在2003年式のXL883Rを所有しています。その日も購入した店舗に何気なく顔を出しに行っていました。
ですが店内にあるポスターを見て衝撃が走りました。それは一ヶ月後に開催される国内最大級のハーレーイベントである『ブルー・スカイ・ヘブン』の告知ポスターだったのです。
すぐさま僕は店員にイベントの詳細を聞きました。すると店舗で購入してくれたお客さん数台でのツーリングを企画しているとの事。僕はすぐさまエントリーする事に決めました。
一ヶ月後、ようやく当日を迎えました。はっきり言って前日は興奮してあまり眠れませんでした(汗)
場所は外環の『新倉PA』でAM6:30の集合でした。実際に集合場所に着くまでは特にハーレーの影も見えず、本当に居るのかな?とさえ感じていました。
ですがそんな考えも現地に着いた途端に吹っ飛びました。指定された場所に行ってみるとそこには20台ほどのハーレーが駐車していたのです。
これには感動と圧巻とが入り混じり、何やら熱いものが込みあがってくる様でした。
いよいよ出発のとき
簡単な挨拶から始まり、走行中の注意点やルートの確認。また台数が多いために班分け等の説明を聞いた後に、いよいよ出発になりました。
各ハーレーが一斉にエンジンを掛け始めるのです。その轟音たるや正にド迫力です。
ルートとしてはまず外環から関越自動車道に入り、鶴ヶ島ジャンクションに向かいます。その後、圏央道に入り中央道に入った後は山中湖方面に向かうプランです。途中では給油の為に二ヶ所ほど休憩ポイントを設けてあります。
それにしても新倉PAの駐車場が轟音で鳴り響く中、各車両が次々と出発していきます。丁度僕は真ん中あたりのポジションです。
外環を関越方面に向かい、無事に関越に入りました。ここから鶴ヶ島ジャンクションを経て圏央道に入り、最初の休憩ポイントである狭山SAまで向かいます。
徐々に増加していくハーレー軍団
関越自動車道を走行中は自分達のグループ以外は特にハーレーは見られませんでした。
と言っても僕の走ってるグループは20台程の台数で走っている為、他のクルマやバイクからすれば迫力のある光景であり、僕自身もこの中に入っている事に誇らしさを感じていました。
ですが鶴ヶ島ジャンクションから圏央道に入った瞬間でした!遂に他のハーレーグループと遭遇しました。その台数はなんとこちらの約二倍です。約40台ほどのバイクが左車線をほぼジャックしている状態だったのです。
ここまで自分達のグループもかなりの迫力だと思っていましたが、倍の台数を客観的に見た時の感じた大迫力は今でも忘れる事が出来ません。
やがて休憩ポイントである狭山SAが近づいてきました。そこで目にしたものは現実なのか?と目を疑う様な光景でした。
狭山SAの駐車場の約3分の2がハーレーで埋め尽くされていたのです!
今まで高速道路を何度も走ってきましたが、こんな光景を見たのは初めてでした。なんと言う台数なのか?しかし、いよいよ今回のイベントのリアルさが出てきたと感じる様になってきました。
狭山PAでは約30~40分間の休憩の中で、同じグループのXL883乗りの人達から話し掛けられました。
「とてもいいマフラー音ですね」
正直とても嬉しかったです。僕のXL883Rのマフラーはサンダーヘッダーを取り付けています。街中での音量は爆音なのですが、実際に走行中の音などは自分で聞く事が出来ません。ましてや高速ともなれば尚更です。そんな中で自分のマフラー音に注目してもらえた事に感動しました。
「純正ではないので・・」
と照れながら答えたのをよく覚えています(笑)休憩時間も終わり次は談合坂SAまでの走行に入りました。
危うく接触!前方車両の落下物
圏央道から中央道に入り一路、談合坂SAへ向かっている途中の出来事でした。前方を走る産業廃棄物を乗せた一台のトラックが走行中でした。
僕のグループは20台の内4つの班に分かれていて、僕は三番目の班でした。ちょうど1・2班の間にその産廃トラックが入ってきた時です。荷台に乗っていた鉄筋がいきなり落下してきたのです。
3班の2番目を走っていた僕は1番目のバイクの人と共に、瞬時に左右に回避しました。しかも高速道路のため、時速100キロ走行中の緊急回避です。
今考えても非常に恐ろしい体験だったと記憶しています。瞬時に回避した際に同時に後続の人達が心配になりました。幸い一人もケガなどは無く、事無きを得る事が出来ました。
よくPAエリアなどにポスターで落下物の事が貼ってありますが、今回の件で本当に他人事では無いなと痛感させられました。同時にあまりトラックの後は走らない方が無難であるとも学びました。
遂に到着した『富士スピードウェイ』
談合坂SAでの給油&休憩を経て、いよいよ一気に『富士スピードウェイ』に向かいます。
走行中に富士山が見える頃には左車線は前から後ろまで、おびただしい数のハーレーで埋め尽くされていて、一体どこからこれだけのハーレーが集まってきたのか?とビックリの連続です。
やがて中央道から東富士五胡道路に進路は変わっていて、途中富士山を横目に走る気持ち良さは最高です。広大な平原の様なものは大昔に噴火による、マグマによって出来たものであると連想させる景色であり、何やらロマンを感じさせてくれる絶景でした。
そうこうしている内に東富士五胡道路を降りて、長く楽しい高速道路が終わりました。林道などを軽く走り遂にゴールである『富士スピードウェイ』に着きました。到着してみれば早く感じたものの、実際には休憩や渋滞を含めて5時間が経過していました。
『ブルー・スカイ・ヘブン』のイベント内容はハーレー乗りには大満足の内容となっていて、サーキット内を自分のハーレーで走行する「チャプター・パレード」であったり、「ドラッグ・レース」など。また現地販売の車両やグッズ各種。夜には花火やライブなどとにかく大盛り上がりでした。
感想としまして
今回のツーリングでの感想としては主に、高速道路での移動が全体を占めていました。そのため時間的には早く着くイメージにありましたが、意外に掛かった事からもう少し道路状況の確認をしても良かったかなと感じました。
ただ高速道路での想像以上のハーレーの台数を見れたのは幸運であり、これが下道であれば出会う事が無かったでしょう。割と高速道路でのツーリングも悪くないなと感じました。
最後に
これから新たにバイクの購入、そしてシーズンに入ればツーリングと楽しい企画をされている方が、沢山いらっしゃるかと思います。
バイクツーリングはとても楽しいイベントです。そしてその計画を練るのもまた一つの楽しみと言えるでしょう。
そして前述にもありましたが、高速道路の利用時にはこちらの思いも掛けない危険が待っています。
そういった事を加味した上で計画と安全対策を立てる事で、より楽しいツーリングが待っていると思います。是非思い出に残るツーリングを楽しんでみて下さい。
コメントを残す