50代で初めてバイク免許取得!教習所で楽しくも悪戦苦闘した体験談

私は今年59歳の高齢者ライダーですが、先月の5月1日から普通自動2輪取得に自動車学校に通い、29日に卒業検定に合格しました。

バイク免許を取ろうと思ったきっかけは、マグナフィフティでバイクの面白さを経験し、もっと遠くに、もっと早く、高速道路も走りたいと思ったからです。グリップを握り、ミリタリー風のヘルメットと革ジャンを着てバイクに乗ると歳を忘れてしまうのです。

これまで車派だったのでほとんどバイクのことは知りませんでしたが、マグナフィフティは原付ながらバイクの楽しさを教えてくれました。

車でどこかに行っても人と話す機会はまずありませんが、バイクなら「どこから来たの?」とか「このバイク何cc?」など気軽に話しかけられ同じ趣味の仲間感も生まれます。

50代のリアルな教習所体験談

入校初日はオリエンテーリングで慣熟走行をしたのですが、教習車のCB400はとても乗りやすく、快適な走行が楽しめました。

ただ、調子よくクラッチ操作をしてギアチェンジを繰り返していたところ、後半ではだんだん握力がなくなり、腕もパンパンになってきました。体力が持たなかったのです。

この日から、朝夕の腕立て伏せ、腹筋運動と脚力強化運動を始めました。自動2輪に乗っていろんなところに行くために体力をつけようと決心したのです。始めて約2カ月が過ぎましたが1年は続けてみて筋肉がどう変わるか楽しみです。

一本橋でバランスを取る練習

約30センチ幅で15メートルの橋を脱輪せずに渡るのですが、バランスを取ろうと膝が開いてしまいます。バランスを取るのは小刻みな左右のハンドル操作です。細かくハンドルを左右に切りながら進むとバランスが取れます。

膝をパクパク開いてもバランスは取れませんし、教官からタンクを挟んで膝はしっかり閉じるように注意されます。あまりゆっくり進むとバランスを崩しますので、半分くらいまでは勢いよく行ってしまい、残りの半分で時間調整をしました。

クラッチの練習とクランク進入

近くを見るとバランスを崩して足を着いてしまうし、遠くを見ているとコーンに当たりそうになるので、目線をどうするかだと思っていましたが、速度を維持するのが大事だと気が付いてからは足を着くこともなくなりました。

クラッチを切ってしまうと急激に速度が落ちバランスを崩してしまうのです。そこで、クランクに入る前までに半クラッチの練習を何度かして、1速でクランク進入し、曲がるときに一瞬半クラッチにするのですが、ハンドルが切れたらクラッチを戻して1速アイドリングで進むことで意外とスムーズに通れるようになりました。

スラロームに最後まで四苦八苦

最後まで苦労したのはスラロームです。警察官が白バイでスラロームをするイメージが強く、あんなふうにと考えるのですが、コーンからの距離、バイクの倒し方など考えるとなかなか難しいのです。

スラロームは8秒以内の時間制限がありますのでゆっくりもできません。そこで進入速度を20kmに設定し、最初のコーンでスロットルオフ、2つ目まではくねくねと勢いで周り、残りの3つはコーンとコーンの間で一瞬スロットルをブンと回して速度が落ちるのを防ぎ、腰を動かしてバイクを傾ける方法で何とかできるようになりました。

雨の日の練習もすべし!そして転倒した後は大丈夫だったか?

バイク教習ですから雨は嫌だと思っていましたが、カッパを着て雨の中を走るのも意外に楽しめました。ぬれた路面が滑りそうなことも走ってみなければ分からないし、卒業検定の直前で急ブレーキも練習するのですが、濡れた路面も経験しておくと卒業検定の日が雨でも安心です。

教習中は何度か転倒もしました。コーンに乗り上げたり、超スロー速度の走行時にこけたりしましたが、何が良いのか悪いのか経験できるのが良かったと思います。転倒で大怪我することもありますので十分注意が必要です。

普通自動2輪は自動車運転試験場で一発受験もできますが、乗ったこともない400ccのバイクでコースを回っても合格は程遠く、何回受験が必要だったかを考えると自動車学校に行ってよかったと思います。

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