HONDA CBR400RRは、かつてホンダが製造していた400cc水冷4ストロークエンジンを搭載したスポーツバイクです。
このモデルには馬力自主規制前と後のモデルがあり、自主規制前が59馬力、1993年12月から発売の自主規制後モデルが53馬力となっています。
丸目2灯の可愛らしい顔に忍者のようなマスク型のライトカバーが特徴的なデザインで、兄弟車種であるCBR250RRとの外見上区別するポイントのひとつとしてこのライトカバーが挙げられます。
購入前の第一印象と実際に乗った後の感想:
レーサーレプリカ然としたスタイルで、6本スポークのホイールも精悍なデザインで乗る前からワクワクするデザインです。
ところが乗ってみると、意外にもクセがなく素直で扱いやすいバイクなのに驚きます。良くも悪くもあまり尖ってないのです。
エンジンもトルクフルかつスムースで軽やかにレッドゾーンまで吹け上がります。実はこのエンジン、教習車でもあるCB400SFのエンジンのルーツでもある名機ともいえるエンジンなのです。
その扱いやすいエンジンと剛性感のあるフレームのおかげでライダーはライディングに集中でき、峠道では安全に、サーキットでは思い切って攻めていけるバイクです。
レーサーレプリカにありがちな不安定だけど速いバイクではなく、ツアラー的要素も持ち合わせたスポーツバイクだということに乗って初めて気が付きます。
車高・足つき:
足つきは非常に良いです。シート高は750mmで、170cmもあると踵までベタ着きになります。
身体の小さな方でもそれほど苦労せず乗れるシート形状でもあります。逆に言えば、高身長の方には窮屈なポジションとなってしまうかもしれません。
コスパ:
個人的には、とてもコスパの良いバイクだと思います。
非常に手の込んだ作りであり、400ccクラスのバイクとしては豪華すぎると言っても過言ではないアルミツインチューブフレームにガルアーム形状のスイングアーム。このような豪華な作りはこの時代だからこそ出来たものです。
維持のしやすさ・メンテのしやすさ:
基本的にとてもよく出来たバイクであり、とりたてて持病と言われるものもないため、維持をしていく上で1番の出費は車検であるかもしれません。
わかってはいても2年ごとに5万円程の出費はツラいもの。しかし逆に考えると車検ごとにきちんと整備されるので大きなトラブルが防げ、実はトータルで安上がりになっているとも言えます。
またレギュラーガソリン仕様であり、燃費も25km/L前後と優秀です。ツーリングで長距離乗ると30km/L以上と更に良くなります。
さすがに水冷DOHC並列4気筒をご自身でオーバーホールされる方は少ないかもしれませんが、一般的な整備性は良いといえます。
取り回し:
見た目よりもずっと取り回しやすいです。
乾燥重量が164kgと教習車であるCB400SFよりも軽くセパレートハンドルにしては切れ角もあるため、取り回しで苦労する機会はほとんどないと思います。
ただ、慣れないと手がタンクに挟まってしまうことなど戸惑うこともあるかもしれません。
最後に:
タイヤの種類も豊富でハイグリップタイヤも選択肢にあり、様々なステージに持ち込むことができるオールラウンダーで、ホンダらしい優等生。
レプリカ世代ど真ん中のベテランはもちろん、レーサーレプリカというジャンルを知らないライダーまで幅広く楽しめる懐の広いバイクです。
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