【総合評価】ホンダ CB750Fの魅力を解説!購入を検討中の方へ

私がかつて所有していたホンダ CB750Fは、HONDA製の第二世代のナナハンです。

今回は所有者の総合評価ということで、私のユーザー経験を元にCB750Fのレビューをしてみたいと思います。

評価の前に・・ナナハンとCB750F

第一世代のナナハンは、1969年から国内販売されたOHC4気筒・4本マフラーのCB750FOURですが、モデルチェンジを重ねるごとに重くなり、他メーカーのナナハンと比較して走行性能も劣るようになったため、1979年に全くの新型として投入されたのがCB750F(以下「F」)です。

そしてCB750Fは、販売されると爆発的に売れ、「Fに乗るために限定解除した」と言われるほどの人気を集めました。当時の大型二輪免許は、試験場での一発試験しかなかったにもかかわらずです。

人気の秘密は、他社のナナハンがいわばツーリング仕様であったのに対し、前傾姿勢によるヨーロピアンスタイル、DOHC16バルブの軽快な吹け上がり、そして何と言っても、タンクからリアカウルまでの流れるような「インテグレーテッド・ストリーム・ライン」です。

購入費や維持費に関して

私がFを購入したのはもう30年前ですから、価格は参考になりません。あえて書けば、走行2,000kmのFA(マイナーチェンジの仕様によって、FZ、FA、FB、FCがあります)が30万円でした。

今の相場は比較になりませんが、ざっと70万円から100万円超でしょうか。

1970年代頃のバイクは、現代のバイクより総じて壊れにくいと言えますから、維持費は、2年に1回の車検を除けば、ガソリン代ぐらいのものです。

私はFを3年所有し、約25,000km走りましたが、全くどこも壊れませんでした。

燃費は、通常でリットルあたり17kmぐらい、ツーリングに行って22kmぐらいです。高速道路や峠で回転を上げると16kmぐらいにもなります。

乗りやすさは?

乗った感じですが、おそらく初めてまたがったほとんどの方は「タンクが長い」と感じるでしょう。20リットル入るタンクは細長く、そのうえハンドルが遠く感じます。

FBになってハンドルは若干上げられ、FCになってフロントタイヤは19インチから18インチにサイズダウンされました。したがって、現代のバイクに最も乗り味が近いのはFCだと思います。

ただし注意点としては、ブレーキの効きが甘いことです。

当時のディスクは、錆を嫌ってステンレス製が多用されていましたが、これは現在最も使われている鋳鉄製に比べて効きが劣ります。またディスク径も小さいです。ただしこれはFばかりではなく、当時のバイク全てに共通することです。

また、排気音も静かで、人によっては静かすぎると思われるかもしれません。重量バランスもいいので、二人乗りも不安はありません。

今後所有したい方へ

バイクは、趣味の乗り物です。大型バイクは特にそうで、自分が好きなバイクに乗ってあちこち走ることは、ライダーでしか味わえないかけがえのない喜びです。

そういう意味では、Fのスタイルは、未だに色褪せることがありません。どこから見ても完成された美しいスタイルであると言えるでしょう。

乗り味も、癖のない、いかにもHONDAの優等生ナナハンという言葉にふさわしいです。

ただし、前にも書いたようにブレーキの効きが甘いことと、純正パーツの供給がそろそろ不安になってきていますから、この2点に気をつければいいと思います。

(画像出典:バイクブロス

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