ホンダ CB750Fは、DOHC4気筒16バルブエンジンです。当時のナナハンとしては、エンジンも車体も走りに徹した作りとなっていました。その燃費について説明します。
街乗り走行時の燃費
CB750Fの燃費は、カタログデータでは32.0km/リットルです。
実際のところでは、街乗りの平均値で1リットルあたり17km前後、高速道路を併用したツーリングでは22kmぐらいまで伸びます。
ただし燃費は、季節、気温。乗り方、道路事情等によって大きく変りますから、私が経験した範囲内での数値であることはご承知おき下さい。
一番悪かった数値は、冬に暖機運転を多めにして、街乗りを多用したときに経験した14kmです。一般的な使用において、これ以上に悪化することはないのではないでしょうか。
ツーリング・長距離走行時
CB750Fは前傾姿勢が強いですが、一日300kmぐらいの移動であれば難なくこなせます。
一度、一日のほとんどを高速道路を走るツーリングをしたことがありますが、リッターあたり24km走ったことがあります。さすがにここまで走ることは滅多にありませんが、それでも通常のツーリングであれば20kmは確実に走りました。
ただし、もう30年以上前に製造されたバイクですから、今ではそこまで走ることはあまりないと言っていいでしょう。
それは、走行距離や経年劣化によって、シリンダーとピストン間のクリアランスが大きくなったり、4連キャブのセッティングが難しくなるためです。
峠道などでは燃費は悪化しがち
また、峠道などでエンジン回転を上げると、当然ながら燃費は悪化します。特にCB750Fは高回転が気持ちよく回りますから、つい回転を上げてしまいます。
回転上昇に比例してメカノイズや排気音は高周波の官能的な音に変化しますし、いかにも「カムに乗る」DOHCらしいフィーリングが生きてきます。そのうえ振動も少ないですから、そんな走りをすると燃費は18kmぐらいに落ちてしまいますね。
燃費向上で工夫したこと、工夫できることなど
燃費を向上させるためには、急激なアクセル操作をしない、暖機運転は短めにするなどはよく知られているところです。
また、1980年代に製造された古いエンジンとはいえ、走り出す前の暖機運転はさほど必要ではありません。
最近のトレンドは、暖気運転をしなくても、エンジンをかけて走り出した直後は低回転をキープして走るという方法です。こうすればエンジンに負担をかけることもなく、燃費も悪化しません。
(画像出典:バイクブロス)
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