GWにカワサキ ニンジャ250で那須のアルパカ牧場までツーリング!

〜幻のアルパカを求めて、ノーチェックノープラン流れのままにニンジャで峠でSo far awayしたらヒーヒー言った話〜

今年のゴールデンウィーク、日光にツーリングに行ったときのことです。

保有しているバイクをメンテして乗っていく予定だったんですが、どうしてもキャブからのガソリン漏れが止まらず、やむなくレンタルに変更。連休前ということもあり、よさげな車種は軒並みNG…。

そんな中、前からちょっと気になっていたライムグリーンのアイツ、ニンジャ250Rが目に留まったのでした。

以前、エリミネーター250に乗った時の記憶…カワサキの250ccは結構な高回転で回り、加速、パワーもある…が過ぎり、迷わずクリック。250は排気量グレードで料金も安いので、文句なしの決断でした!(…このときまでは)

ニンジャ初体験

那須 ツーリング

全体的にスポーツモデルのコンパクトさと、タンクやタイヤのボリュームがセクシーなニンジャ250Rでしたが、跨ってみるとかなりの前傾姿勢。

まあ、スポーツモデルだから当然といえば当然なんですが、あの前傾姿勢でバイク越しに見る視界に、もうワクワクが止まりませんでした。

走り出すと、マルチかと思うほどスムーズに回ります。※250Rは並列2気筒、他同排気量のライバルモデルは単気筒

朝から出発したかったので前日引き取り。辺りは真っ暗でしたが、ライトも明るく、全然気になりませんでした。

最初の(初めてのバイクの)違和感もすぐになくなり、とりあえず家に向かいます。仕事での疲れもあまり感じず、帰路はあっという間でした。

宛てのない旅へ

ツーリングの予定は、私が相棒とメールでやり取りしつつ詳細を決めました。以前、(車で)行ったことのある栃木方面に向かい、那須で折り返すというルートです。

アルパカ牧場を目的地として、GoogleMapで地図を作成、随所に道中の時間と休憩を計算し計画表を作成したのでした。

しかし、当日の朝、相棒が地図を見るなり「これ無理じゃね?」と一言。そう、私は単純に距離でしか計算しておらず、しかも前に(車で)行ったときは高速使ってたのをすっかり忘れていたのです。

初っ端から計画は頓挫。アルパカは速攻、幻と消えました。「ま、とりあえず行ってみっか」という行き当たりばったりな発想で、私達は宛てのない旅に出たのでした。So far away…

圧倒的な排気量差

相棒が選んだのはカワサキW800でした。キャブでキックスターター付きの初期モデルです。相棒がいうに、やっぱりレンタルではタマが全然なくて、一番不人気のコレしかなかったとのこと。

どれくらいの不人気かというと、ゴールデンウィーク前だというのに800ccでP4(400cc程度)クラスの料金という、売れ残り常連というくらい。かなり古いモデルだというのに、まるで展示品のように外装はピカピカでした。まあ、展示品だったんでしょうけど。

250ccと800ccじゃ、ツーリングにならんかも知れない…そんな不安が沸々と湧き上がるのでした。

教科書的定番ツーリング

行く前から、(私の)最大の目的であったアルパカが否定され、どうなることかと思ったツーリングでしたが、峠道に入るとそこには沢山のライダーが!

行く先々で、ライダーが集まっているところに休憩するだけの観光巡りが始まります。

草木ダム、日光ロープウェイ、日光、戦場ヶ原、八木沢ダム…行く道は、カーブと観光名所しかありませんから、みんな止まるところも一緒でした。

トラブル発生、帰れない!?

まあ、基本的に峠道なのでカーブばっかりなんですが、アップダウンが激しく、前傾姿勢のニンジャ250Rでは下りが物凄く怖い!

後ろに渋滞が出来るのが分かってても、大幅な減速なしでは曲がれずにヒーヒー言いながらも走ってました。

しかし、栃木に入ろうかという頃、明らかにクラッチが重くなってきました。そうです。力入れすぎで握力なくなってきちゃいました。

指が動かないので、人差指+中指、薬指+小指で交互に握ったり、手のひら使ったりで誤魔化し誤魔化し乗っていましたが、とうとうどうにもならなくなりました。

仕方がないので相棒に事情を説明、日光で昼食がてら長めの休憩を取り、手を冷やしつつ歩いて観光という流れに…。

ほぼ折り返し地点だったために、同じ距離を乗って帰らなくてはいけないという絶望感が、今でも思い出されます。

最終的には、帰りにも休憩を多めに取り、何とかレンタルバイク屋まで帰れました。峠を抜けると平坦な道になり、負担がなくなったのも大きかったと思います。いや〜、本当どうなることかと真剣に怖かったです。

結果的に、通ったルートを地図で測ると約200kmくらい。その3/4が峠だったこともあり、朝6時出発で帰りは17時で、丸々一日使ったツーリングとなりました。

まあ、行き当たりばったりなツーリングも、それはそれで楽しいものなんですが、自然の中を通るときは事前準備が必要だと痛感しました。

箱に囲われた車ならまだしも、バイクは天候がモロに影響します。私が行ったときは、そろそろ夏になる頃でしたが、山は涼しかったし、川辺では寒いくらいでした。

こういった思い出も、無事に帰れたからこその笑い話ですが、遠く離れた地域での事故は大変ですからね…。

宛てのない旅が所望の方は、どうか列車か車にしましょう。バイクは色々と洒落になりません。どうしてもバイクでという方は、まずはキャンプセットを揃えて、泊まりの計画を立てましょう。帰る宛てがなくなるよりはマシだと思います。

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