ホンダ Dioの中古車相場と車両を選ぶ時にチェックすべき点10個

今回はホンダ Dioの中古車購入を検討している方の為に、中古車相場や購入前の注意点などを紹介したいと思います。

私がDioを購入した経験を踏まえて紹介しているので参考にして頂ければと思います。

Dioの中古車価格相場は?

まずDioの中古車価格相場ですが、3万円から6万円台が多いようです。(中古車市場に出ている21台の価格分布を調べてみました)

本体価格は安くても整備納車費用が高くつくようですので確認が必要です。

10万円台:2台
6万円台:8台
3万円台:8台
2万円台:3台

どのような中古車を選べばよいか?

ホンダ dio

購入の目的が「通勤・通学などで少しでも安く元気な2サイクルバイクを」とお考えなら、故障が起きない完全に整備されたバイクが必要ですので、バイクの各部品の状況を確認する必要があります。

以下、特に確認が必要な部品をまとめてみました。

1 ピストン・シリンダー

ボアアップとは、排気量を50ccから80ccなどに大きくすることですが、たまにボアアップしたエンジンがありますので、警察には分からないと思って乗っていると加速やエンジン音などで見破られることになりかねません。

自動2輪の免許を持っておられれば整備不良や不良改造などで罰金が科せられるだけだと思いますが、原付しか乗れないのにボアアップしたエンジンに乗ると無免許になり、場合によっては免許取り消しにもなりかねません。

登録を80ccにするためにはブレーキや車体強度などがボアアップに耐えられる構造にする必要がありますので純正のピストン・シリンダーのバイクを選びましょう。

2 ドライブベルト

純正でも約2万キロ走ればゴムが細ってきて最高速度が落ちてきます。千円程度の社外品に交換されていると寿命が著しく短い物もあります。

場合によっては1カ月もしないうちに切れることもありますので、少し高価で6千円ほどしますが純正部品に交換されていると2万キロ以上はベルトのことを考えなくて済みます。

3 ウエイトローラー

プーリーの中にウエイトローラーが入っています。エンジンの回転を上げると遠心力で外に出ようとしますのでその力でプーリーを狭めます。プーリーが狭められるとドライブベルトが外に押し出されて速度が上がる仕組みです。

このウエイトローラーが傷んでいるとプーリーの押し出しがスムーズにできなくなり、変速不良となります。部品としては安いもので千円程度ですので是非新品に交換してもらってください。

4 プーリー

ドライブベルトで駆動されているとプーリー表面が摩擦で減ってきます。3万キロも走れば段差ができて変速不良になります。

プーリーはアルミでできていますので、ホンダ純正でなくても耐久性にはあまり差はないと思います。社外品でなら2千円程度です。

5 クラッチ

エンジン回転を上げるとドライブベルトで駆動されたクラッチ面がクラッチカバーに当たり、リアタイヤを回します。

クラッチ面が消耗するとエンジン回転を上げないと走らないなど不具合が生じますので消耗の状態を確認する必要があります。

バイク屋さんが「まだまだ大丈夫ですよ。」と言われたら、「残り5mm以上ありますか。」と確認してみてください。

6 フロントフォークサスペンション

雨や泥の影響を受けて傷みやすい部品です。サスペンションの中にはバネが入っていますが、錆や泥で動きが悪くなります。

ショックアブソーバーの役割はゴムのブーツですので、ゴムが劣化してくると走っていて跳ねたりブレーキをかけた時に振動が出たりします。

ひどい傷みがあれば交換になりますが、バネを抜いてオーバーホールもできますので是非してもらってください。

7 スターター

キックでエンジンをかけることもできますが、いつもキックを使用しているとギアが消耗して大事な時にキックが使えなくなったりしますので、スターターが正常に使えるバイクを選んでください。

スターターも消耗品ですので長年使っているとブラシが摩耗して突然動かなくなりますので、社外品でもいいので新品に交換してもらった方がいいと思います。

8 燃料ポンプ・フィルター

エンジンの負圧でポンプを回し燃料を吸い上げる構造になっています。燃料を逆流させない機能もあります。不具合が生じると燃料がタンクに戻ってしまいますのでなかなかエンジンがかからなくなります。

純正品でいくらかは聞いてみないと分かりませんが、社外品なら2千円程度で手に入る部品ですのでエンジンのかかりが極端に悪くなったら疑う部品です。

9 オートチョーク

キャブレターの上のカバーの中に入っています。エンジンをかけるときはノズルが伸びずに混合気が濃い状態ですが、エンジンがかかってしばらく経つとオートチョーク内のジェルが電熱で温まり、ノズルが伸びて混合気を薄くする仕組みになっています。

古いバイクでエンジンのかかりが悪いようだと不具合があるかもしれませんので点検してもらってください。

10 シート

バイクは雨ざらしや太陽の灼熱でシート表面が傷んできます。古くなると割れや亀裂が入り、雨の日にお尻が濡れることになりますので、シートに痛みがあるようならシート表皮を張りかえてもらうと安心です。

貼り替えれば何年も持ちますので、純正品のホンダのロゴがなくてもいいのなら安価な社外品でもいいと思います。

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