ホンダのDio AF27は2サイクルエンジンですので4サイクルに比べると燃費は悪くなります。
久留米から熊本までの約100kmで約3.5L消費しますので、約28.5km/Lの遠出燃費です。
私は毎日45kmを通勤で使っていますが、2日に1回3、5Lを入れていますので、90kmを3、5Lで、約26km/Lの街乗り燃費になります。
長距離ツーリングの時は補給が大変
三重県から山形県まで名古屋から松本、前橋、日光、会津若松、米沢、山形まで約800km往復1600kmを4日で走りましたが、燃料タンクは4Lしか入りませんので満タンで最大100kmです。
山沿いの道路にはガソリンスタンドが少ないので早めに燃料補給をしていましたので、「数えきれないくらい」と言ったら大げさですが何度も燃料を入れました。
4日間のうち2日は夜中も走りましたが、ガソリンスタンドが開いていないところも多かったのです。
「携行缶があるではないか。」と思われる方もおられるでしょうが、当時、Dioを頂いたばかりでそれまでバイクに乗ったことがなかった私は休みが取れたので「とりあえず行ってみよう。」という思いつきの旅行だったのです。
燃費向上対策・工夫できること
1.タイヤの空気圧
燃費に影響するのはタイヤの空気圧が一番大きいようです。空気圧を上げると最高速度も10キロ程度向上します。しかしやり過ぎは危険です。
特にネット通販で1000円程度の安い輸入タイヤは、劣化してくるとビートと言われるホイルとの接合部が伸びてきますので突然バーストします。
また、劣化してきたタイヤの空気圧が高いと走行中にタイヤがホイルリムから外れる危険もあります。
2.吸排気系
次に燃費に影響するのは吸排気系です。エアクリーナーの目が詰っていたり、マフラーの抜けが悪かったりすると途端にエンジンが吹けなくなり、速度も上がらず燃料だけ食うという状況になります。
エアクリーナー本体とキャブレターをつなぐパイプ状のエアークリーナーコネクティングという部品がありますが、振動で亀裂が入ったりひどい時には破断します。
亀裂部分から入り込む水やほこりがキャブレターを詰まらせたりして、調子を悪くさせたり燃費を悪くしたりしますので時々点検が必要です。
3.マフラーの詰まり
マフラーも詰ると途端にエンジン回転が上がらず燃費が悪くなります。原因にはいくつかありますが、そのひとつに安いエンジンオイルを使う事があるようです。
2サイクルのエンジンオイルはガソリンと一緒に燃えるのですが、安いオイルは燃えが悪いのでマフラーに残って詰らせる原因になるのです。
私はそれでも安いオイルを使っています。5000km走ったらマフラーを外して排気口側から熱湯を約2~3リットル流し込みます。
最初はなかなか入りませんが入り始めるとドクドク流れ込みます。ガシャガシャ揺さぶり、オイルで汚れたお湯がエンジン取付け側から溢れだしたら成功です。
針金で突いたり灯油で洗うという方もおられますが、針金では効果が限定的だと思いますし、灯油は廃油の処理に困ります。何リットルも灯油を捨ててしまうのはもったいないと感じるので私は熱湯派です。
4.カーボンの付着
もうひとつ燃費に大きく影響する不具合があります。シリンダーの排気口付近に付着したカーボンが排気を阻害するのです。
マフラーを外して手鏡などでシリンダー排気口を覗き込むとカーボンが付着して最悪の場合は排気口を塞いでいることもあります。
シリンダーを傷つけないように注意しながらドライバーなどで突いて取り除き、奥からきれいなシリンダーが見えてくれば清掃完了です。最高速度が30kmで燃費が最悪の状況になったらカーボンを疑っていいと思います。
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