これで完璧!中古車バイクの魅力と失敗しない選び方を解説

◎中古車の魅力

2輪と4輪に共通している「中古車の魅力」は、同じ予算で1つ上のものに乗れることです。日本メーカーであれば、走行距離が少しぐらい多くても致命的な故障はしません。また、最近の新車オーナーは売却するときのことを考え、綺麗に乗っていることが多いようです。「新車の輝き」さえあきらめれば、メリットは山ほどあるのが、中古車なのです。

これに加えて、バイク独自の「中古車のメリット」があります。それは、バイク独特の事情があるからです。

その事情とは、「昔のバイクの方が格好いい」ということです。

現行バイクが格好悪いというわけではありません。エンジン性能も、部品の品質も、すべてにおいて、現行車は、昔のバイクをしのぎます。デザインも、かつては技術的に出せなかったラインが出せるようになり、より複雑に、そしてより美しくなっています。

しかし、現行バイクには、国の規制が強化されているのです。排ガス規制と騒音規制という「ダブルの受難」により、現代のバイクは、格好よさが犠牲になることもあるのです。

例えば「バイクといえば」ともいえる、「空冷4気筒」は、騒音を出しやすい構造になっています。そのため、400ccからは消え、オーバー750ccもほとんど駆逐されました。また「爆発的な加速」と「軽量の快感」が魅力の「2スト250cc」も、ほぼ全滅しています。

ところが「空冷4気筒」も「2スト250cc」も、中古車であれば、現代でも手に入るのです。

◎中古車の選び方

中古車選びは店選びと言われています。ネットオークションで中古車バイクを買うことを否定するわけではありませんが、リスクが大きいことは間違いありません。憧れのバイクをネットで買って、とんでもない個体をつかまされて、結局バイク店で買い直した、という事例はいくらでも耳にします。

気を付けなければならないのは、まだあります。そのバイク店の修理能力を知っておく必要があります。これはもう、直接、店長に尋ねるしかありません。もちろん「故障したら直せますか?」と聞いてしまっては、店長の機嫌を損ねるだけです。

そこで私は、「自分をさらけ出すこと」にしました。まず、購入費と予算にいくらかけられるかを、正直に伝えました。

おカネの話をすると「足元を見られる」危険はあるのですが、それを予防する方法があります。それは「相場観をつかむ」ことです。ネットで欲しいバイクの値段を調べておき、バイク店の人が提示する値段と比較するのです。これで、ぼったくりに合わなくて済みます。

さらに「この予算の範囲内で、最低でも5年は乗りたい」と伝えました。そうすると、バイク店の人は、「その金額では、最悪の故障をしたら手放すことになる」などと教えてくれます。

「自分をさらけ出す」ことの利点は、バイク店の人と信頼関係を築けることです。おカネのやりとりは、人の性格がもろに出てきます。バイク店との付き合いは、バイクに乗っている限り続きます。店の人と性格が合えば、その後の相談もしやすくなります。

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