ホンダ CB1300SBは、排気量は1300cc、DOHC4気筒エンジン、車重は約280kgあります。リッターバイクですから、決して軽くはありませんが、その乗り心地について解説します。
街乗りや坂道の場合
リッターバイクは、有り余るパワーとトルクがありますが、車重はありますし車体も大きいです。
私は、これに乗ってコンビニやレンタルDVD店にも行きますが、街乗りにはあまり向いていません。
ツーリング等で遠出した場合
リッターバイクが本領を発揮するのは、高速道路を使って一日に数百キロも移動する場合です。街乗りでは持てあまし気味だった車体の大きさも車重があることも、今度は安定性となって生きてきます。
実際に250ccクラスと乗り比べてみると分かりますが、その安定性はまるで重戦車に乗っているかのようです。
操縦性には癖がなく、曲がりたい方向に顔を向ければ車体もその方向を向きます。加速は怒濤のごとく、減速にも(私のはABSモデルです)不安はありません。
峠に行っても、ひらひらというわけには行きませんが、車格のわりにはかなり軽快に走ります。
高速道路の場合
高速道では、カウルによるウィンドプロテクション効果が絶大で、体格にもよりますが上半身には風があまり当たりません。
時速100キロでエンジンは4000回転ほどで、実に快適に回ります。
追い越すときの安定性と矢のような直進性は、スピードを増すごとに強まりつつも、そこから更に加速できる余力と強力なブレーキがあることで、ライダーには心理的余裕が生まれます。
ただし、カウルを大きくすれば高速走行は楽になる反面、バイクに乗っているという実感は薄くなります。
カウルを小さくする、あるいはカウルをなくせば高速走行はきつくなりますが、風を浴びるためにバイクに乗っている実感は強くなります。
両者のバランスをどうするかは、そのバイクの性格や目的と、ユーザーが何をバイクに求めるかによって変わってきます。
私が所有している2007年モデルまでは、配線を加工することでフルパワー化とリミッターカットが容易にできるので、最高速は250キロぐらいです。
ただし超高速走行はあまり得意ではありません。この領域になると、メガクルーザーに分類されるバイクには適いませんね。
タンデム走行
もともと車重があるため、タンデム走行は楽です。ただし、リアステップの位置が高いためにパッセンジャーにとっては膝が窮屈に感じられる場合があります。
どちらかと言えば、一人で乗ってツーリングを楽しむバイクです。
タンデムするに適したバイクは、BMW等のヨーロッパ車や、大きいカウルとサイドケースおよびパニアケース装着を最初から考慮している国産車だと思います。
街乗りから高速道まで、オールマイティに使えるバイクを1台選べと言われたら、私は迷わずCB1300SBを選ぶでしょう。
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