私が乗っているヤマハ TW200はスカチューンのカスタムベースとして有名ですが、発売当初のコンセプトは「道なき道を走る」…実は、オフロードにこそ強いヘビーデューティーなバイクなんです。
今回は私が愛するTW200のユーザーレビュートして、総合評価を紹介していきます。
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TW200を購入しようと思ったきっかけ
私はそれまで原付を足として使っていましたが、中免を取ったことで次のバイクを探すことに。
とりあえず、何かスタイルに特徴があるもの、そしてキックスターターが付いていることが条件でした。以前借りたマルチのバイクが、バッテリートラブルで10km近く押して帰ったことがあったからです。
バイク屋で色々探してみるも、どうにもしっくり来るものはありませんでした。やっぱりキック付きとなると、かなり限定されてしまいます。
せめてスタイルで気に入るものはないかと探していましたが、なんというか、カウル付きはみんな似たような感じだし、ネイキッドはどれも同じに見えちゃうんですよね…
しかしあるとき、奇跡が起きます。バイク屋の陳列って、どうしても前向きですよね。だからフロントしか見てなかったんです。並んでるバイクを一通り見て、さて帰ろうと後ろを向いたときに衝撃が走りました。
何、このケツ!笑
満足している点
何といっても、あのファットな後輪です。元々、砂地などを想定したバルーンタイヤらしいんですが、全体的なシルエットがどう見ても異常ですね。
前から見ると普通のネイキッドなんですが、シュルンとしたシート、控えめなタンクにドバーンとファットタイヤがある様は、なんともセクシーです。
後にスズキのVANVANが同じタイヤ構成でリニューアルしましたが、TWのセクシーさには敵いません。
第一印象
やっぱりケツですね。後ろから見たときのインパクトはスゴイです。リアがあまりに太いので目立ちませんが、フロントも130/80-18と、なかなかのものです。
モデルによっては、ホイールがブラック塗装されており、よりタイヤがデカく見えて迫力があります。
ノーマルはどちらかというとミリタリーやアウトドアなイメージで、対してスカチューンは見た目に合わせて軽い色(スカイブルーなど)が多く、好みが分かれるところでした。
実際に乗ってから感じた乗り味
200cc(後に225ccモデルも登場)ですので、パワーはありませんが、車体が軽いので走りも軽快です。単気筒ですが、小排気量なので、トコトコと小気味よく、振動もあまり気になりませんでした。
乗車姿勢はオフロードのそれで、フロント18インチのタイヤは小回りがよく効きました。キレイなアスファルト道路だと、ちょっとタイヤからのロードノイズがあるかな?という感じですが、ストップ&ゴーが多い都市部では非常に乗りやすかったです。
なんといっても、TWはトレールウェイ(道なき道を走破する)…がコンセプトのヘビィデューティーオフロードバイクです。
その昔、探検家 風間深志氏が北極点・南極点の踏破をしたときに使用したバイクのベースモデルでもあるので、悪路には非常に強いですね。雨の日のマンホールや、畦道、雪道もスイスイ走れます。
車高、足つき
シートが高く、170cmの私だと結構足を上げる必要がありました。
跨ってしまうと、体重でサスが沈むので両足がどっしり着くんですが、慣れるまではちょっと高い感じがします。
シート変更やアンコ抜きなんかが簡単に出来るので、結構対策は色々出来ると思いますが、ローダウンサスは、スイングアームを痛めるので止めておいたほうがいいかも知れないですね。
コスパはどうか?
元々オフロード用に開発されたので、タンク容量は少ないです。通勤のときは、ほぼ1日置きに給油してたので、ちょっと面倒ではあります。
まあ、1回の給油が1000円程度なので、燃費はいいんでしょうけど、もうちょっと大きくならなかったのかな〜と。
維持費やメンテナンス
200ccの単気筒なので、構造が非常にシンプルです。ある程度イジれる人は、エンジンもバラせます。そこまでいかなくても、タイヤ交換とか、電装系とか、結構細かく手を出せるので、メンテが楽しいです。
まあ、バイク屋に出しても、(マルチに比べて)驚くほど安いんですけどね。
取り回し
オフロードモデルのフロント18インチなので、取り回しはとても楽です。教習所で400ccのマルチに乗っていた方には、まるで玩具みたいに感じるかも知れませんね。
私は、あまりに軽すぎて自転車の感覚になってしまい、バランス崩してコケましたが、普通に乗る分にはとても気持ちよくハンドリングできます。
ここに注意!中古車選びの注意点と不満点
かつてキムタクがドラマで乗っていたということで、TW200のスカチューンというカスタムが大流行しました。
要は、パーツやバッテリーを外して、スカスカのシンプルに仕上げるというカスタムなんですが、キットが発売されたりして、あの当時、道路は猫も杓子もスカチューンTWだったように思います。
しかし、そんな流行の裏で粗悪品も出回り、素人カスタムでエンジンやフレームを傷めたりしているものも多かったのです。
元々それほど高価なバイクではないのですが、あまりに安い場合は、色々イジってある可能性が高く、その後のメンテでお金が掛かってしまうので、実際に試乗して、ハンドル、サス、オイル漏れ等をチェックしましょう。
購入者に向けてのメッセージ
TW200はリアタイヤの大きさでイロモノ扱いされることもありますが、乗ってみると非常に優等生のバイクです。
目立ちたいけど、乗り心地は捨てたくない…と考えている方にはピッタリだと思います。
キャブ→FI化のコストから、とうとう発売中止になってしましましたが、ティーダバーという言葉が出来るほど一世風靡したバイクでもあります。中免バイクを探しているならTWは車検もないし、オススメですよ。
ドラマの影響でスカチューンが大流行しましたが、私はワイズギアから出ていたミリタリーカスタムが大好きでした。
2灯にハンドルガード、カモフラの外装にパイプ製アンダーガード。結局自分で塗装したので、カモフラ外装は諦めましたが、それ以外のパーツは全部揃えるほどカスタムにもハマッたバイクです。
最近、このゴツゴツ系のジャンルは流行らないようですが、いかにも男臭い、そして泥臭い…TWはそんな一面もあるバイクです。
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