【ユーザーインプレ】TW200の乗り心地や乗り味は?各走行毎にレビュー

通勤の足に使っていた私が、ヤマハTW200の乗り心地や乗り味について紹介します。

シュッとした全体にファットな後輪のアンバランスさが気に入り、通勤他日常の移動手段としてTW200を新車購入しました。

雨の日も風の日も、春夏秋冬、朝から深夜、どしゃぶり、台風、雪の日と、それこそあらゆるケースの中で乗ってきましたので、参考になれば幸いです。

バイク自体の乗り心地について

TW200は、同コンセプト他バイクの中で一番排気量が小さく、250cc単気筒のロードバイクとして見ても車重はとても軽い(ノーマル乾燥重量118kg)です。

それ故に、取り回し、発進、停止動作も軽く、教習所の4発マルチから初めて乗り換えると、自転車かと思うほど軽快な感触でした。

アンバランスに見えるタイヤも、前輪は18インチあり、ちょっとした溝は簡単に乗り越えられます。後輪はスーパースポーツ並の180mm、しっかりグリップしてくれるので安定感も抜群です。

一見不釣り合いな前後タイヤは、オフロードの軽さとオンロードの安定性をそれぞれ実現させており、乗り心地はとてもよいです。

雨の日の濡れた路面や、砂利・雪みたいな悪路でも安心して乗れましたし、寒い日にもキックスターターが付いてるので出先での始動トラブルはありませんでした。

難点は、車重がとても軽いので、風に弱いことですかね。橋とか大型車が通り抜けた後とかは、風圧でハンドルが取られることも少なくありませんでした。

ちなみに当時の競合ライバルは、ホンダ FTR223、スズキ グラストラッカー(250)、カワサキ 250TR…どれもよいバイクですが、この中で最安値というのもTW200のよいところですね。

街乗り時のレビュー

TW200

TW200は車重の軽さ、前輪ディスクブレーキで、ストップ&ゴーが多い町中では特に性能を発揮します。加速も十分ですし、車幅がハンドル幅よりもかなり小さいので、狭いところもスイスイ行けます。

シートもその形状から、がっちりホールドするタイプではないので、動作が多い町中ではとても楽です。

バイク自体がとても軽いので、ニーグリップをしっかりすれば、自転車みたいに手放し運転すら可能に思えるほどです。(実際はアクセルクラッチワークがあるので出来ませんが…)

難点といえば、積載性なんでしょうが、リアボックスでもつければ結構積めますので、街乗りで困ったということはなかったですね。

遠出・高速走行(高速道路)・坂道など

長距離走行時は?

街乗りには絶大な乗り心地を誇ったTW200ですが、長距離となるとネックになるのはタンク容量ですね。

サブ込みの7Lですから、ちょっと走るとすぐになくなります。ロングツーリングやトレッキングツーリングの際には、別にガソリンタンクがあったほうがいいと思います。

また、ストップ&ゴーが多いところではとても便利だったシート、長距離となるとホールド性が少ないためにとても疲れます。尻が滑るので、長く走っていると尻が痛くなってきます。

高速道路走行には不向き??

TWは軽いので加速はいいんですが、高速走行には向いていないようです。メーターは140kmまで表示されていますが、そこは200ccの悲しいパワー不足。100km/h近くになると、途端にパワーダウンしてきます。

100km/hくらいでは、風圧も半端ありません。風防が一切ないので、エンジンより先に、ライダーのほうが我慢出来なくなるので、高速道路のレーンは、一番左でゆっくり行ったほうがいいです。

あまりパワーはないTW200ですが、軽いので坂道で困るということはまずないと思います。ツーリングでライダー込み200kg近い積載量でも、特にパワー不足を感じることはなかったです。

タンデム走行の乗り心地は?

TW200でのタンデムは数回ありましたが、あまりオススメはできません。特に後ろに乗る人の負担が大きいです。

シートにタンデムベルトは付いているんですが、本当に申し訳程度のものでしたので、私はタンデムバーを付けていました。シート終わりがストンと切れているので、後ろから支えないと、尻が落ちちゃうんです。これは実際そうなると結構怖いですよ。

ノーマルだと、アップマフラーなので、特にタンデム側の足部分にサイレンサーが来るので、服装に気を付けないと火傷します。運転手でも足から尻にかけて熱くなるので、私は早々にダウンマフラーに変えてしまいました。

車重が軽い故に、2人の体重移動がもろに影響するところも怖いですね。ちょっとの距離ならいいでしょうけど、ある程度距離を走るなら、もうちょっと車重のあるバイクのほうが楽だと思います。

ちょい乗りの最高の相棒として

TW200は、軽くて悪路も走れるよいバイクです。価格で考えるなら、相当なコストパフォーマンスがあると思います。乗り心地も、足としてはとても優秀ですが、長距離やタンデムには向かないでしょう。

発売当初はブロックパターンのゴツゴツしたタイヤでしたが、TW200Eになってからは、亀甲パターンのロード寄りのタイヤになりました。ロード寄りとはいえ、前18インチに後輪幅180mmですから、悪路にも強いです。

ちょい乗りには絶大な性能を誇る気持ちのいい相棒、TW200はそんなバイクです。

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