私がRG125ガンマに乗って北海道をほぼ一周したのは、ガンマを買ってから2年目の、ことでした。
出発地は実家の鳥取。神戸の舞鶴港を経て北海道の小樽に入港し、そこから右回りに北海道の外周を一週間かけてほぼ一周する旅程でした。
私にバイクについての知識を色々と与えてくれる知人に、バイクの購入前から「買ったら行こう」とずっと誘われていて、バイク購入と同時に、長期ライドの必需品、テントを3分以内に設営する方法、キャンプ場の選び方や天候激変の対応方法から「鼻毛が伸びるぞ、気を付けろ」など(笑)、予備知識をさまざま身に着けて、満を持して北海道に乗り込んだのでした〜( *´艸`)
北海道の壮大なスケールと自然のなかで、どこまでも続くまっすぐな道に魅せられながら、道内では旅程(一週間)のすべてをその人について回る形をとりました。
走行中はトランシーバーで会話したり相手の鼻歌を笑ったりし、オロロンラインを大爆笑しながら爆走したり、テントを張る速さを競ったり、キャンプ場が食料品店から遠すぎて、居合わせた人みんなで夕食になけなしのたこ焼き粉でたこ焼きを焼いて分け合って超仲良くなってみたり、朝4時から川で魚を釣って朝食にしたり…。
あれからずいぶん経ちますが、あまりにたくさんの忘れられない人達に会い、たったひと時なのにバイクと北海道という繋がりだけで驚くほど親密になり、そのことは折に触れ、たぶん今の私を形成するにあたりすごく大きな影響をもたらしたんだろうなと思わされます。
「チェーンに油塗っとけ」ってグリスを借りたのに、見えてる部分だけささっとかけて返しちゃって、翌日にはチェーンがゆるゆるになって「だから言ったろうが!」と怒鳴られながら後輪をずらして一時的にたるみを緩和する技を学んだり。
湿気のせいか本当に鼻毛が急に伸びて超ヤバイ感じになってキョドったり(笑)
ガススタまでもつか〜?と思いながらヒヤヒヤ走ってリザーバタンクの中までガソリン使い切り、「ガススタが!そこに見えてるのに〜〜」といいながらガス欠したバイクを700Mくらい引きずったり。
台風の最接近したキャンプ場に泊まって暴風雨でテントごとギャー(;゚Д゚)!!って飛ばされてみたり、走行中に通り雨にあって荷物がずぶ濡れになって着替えがなくなってみたり…。
ほら、1700キロ以上を走る中でこーんなにも苦労した記憶があるのに、今思い出せばすべてが愛おしくて懐かしい。(*^_^*)
あの夏をもう一度繰り返せるものなら、と思ってしまうほどの、私の青春そのものですねぇ〜( *´艸`)
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