【総合評価】カワサキ ZZR400の大きな魅力とマイナス部分を紹介します

以前、3年間ほどKawasaki ZZR 400に乗っていました。新車で購入し、結構、気にいっていたバイクなのですが、3年目の車検が終わった直後に事故で廃車にしてしまいました。

さて、このZZR400ですが、なんせ見た目がとてつもなくカッコ良い。もう、製造はされていないので残念ですが、「走り出したら」最高のスーパーツアラーバイクでしょう。

ただ、「走り出したら」と書いたのには嫌味が含まれており、実は、このバイク車体が重いのです。

現在、私はKAWASAKIのZX-6Rに乗っているのですが、この636ccのバイクの重量が194kgなのに対して、ZZR400の重さは197kgです。つまり、取り回しが若干しんどいことと、発車が鈍臭いのです。

ZZR400の車体は、どうやら600ccのエンジンを載せるために作られており、海外ではZZR400の車体の600ccのエンジンを搭載させているのが普通のようです。日本では自主規制ということで、600ccの車体に400ccのエンジンを搭載しているとのことです。そりゃ、発車時に鈍臭くなることはさけられないでしょうね。

見た目の印象がスポーツバイクのようで、速そうな印象なのにもかかわらず、発車時が鈍臭いのはちょっと痛いですね。ただ、高速道路などで、一旦高速走行を始めると、そこはさすがフルカウルで、風圧を感じることはほとんどなく、風と一体になって走っているという感覚に陥り、快感です。

・車高・足つき:

このバイクのシート高は78cmなので、165cmの私でも全く問題はありません。両足べったりとはいきませんが、両足を地面につけることはできます。

また、印象としてこのバイクの重点は下の方にあるので、両足をステップから降ろして、地面に両足をつけた状態でハンドルから手を離しても、十分に安定します。身長165cmの私でもそうなので、おそらく他の方々にしてみれば、もっと安定するでしょうね。

街中では時々、女性がこのバイクに乗っているのも見かけます。取り回しは大丈夫なのかな、とちょっとだけ心配になりますが、信号などで停車しているところを見ても、女性の方でもある程度の身長があれば、問題なく乗車できそうなバイクですね。

・最も気に入っている点:

このバイクの最も気にっている点はKawasakiらしからぬカラーリング、見た目の良さ、二人乗りのしやすさです。私が乗っていた色はワインレッドです。私は2007年モデルに乗っていたのですが、カラーリングはガンメタリック、ブルー、ブラックなどがあります。

私の知る女性は「バイクの色ってなんで、赤と白とか黄緑と白とか、センスが悪いの?ワインレッドって言っても、どうせ派手な赤なんでしょ?」と言われましたが、実際にバイクを見せたら、バイクに惚れてくれました。

そして、見た目はもう何もコメントのしようがないほど、かっこいい。そして、両足がべったり地面に着くシート高なので、二人乗りをしている最中に立ちごけをすることはありません。

まとめますと、女性を誘うためには適してるバイクなのではないでしょうか。若い大学生に人気がある理由もこの3点にあるのかもしれませんね。

・満足度:

私はこのバイクを新車で購入しました。その時の値段は、ちょっと前の話なので詳しくは覚えてないのですが、自賠責、消費税、その他オプション込みで78万円程度だったと思います。

とりあえず、見た目がカッコイイという時点で満足度はかなり高いです。でも、やっぱり私はZZR600に乗りたかったです。

・マイナスな点:

このバイク、かっこいいし、二人乗りもしやすく、ツアラーなので長距離走行も比較的楽にできます。タンデムをしていても、長距離走行には支障はありません。

でも、2点かなりマイナスな点があります。

一つは、さっきから書いている通り発車時のスピードが出にくいという点です。特にタンデムをしている際は、重量が重くなるので、発車から時速30km,40kmに持って行くのにギアを3、4段階くらい一気に上げる必要があります。

もう一点、マイナスな点は最低地上高の低さです。最低地上高とは地面と車体の底部の間という意味ですが、ZZR400の最低地上高は11.5cmしかありません。このおかげで足つきが良くなっているのかもしれませんが、走行中に時々、底を削ることがあります。

例えば、すり抜けをする際に、歩道と車道を分けるために設置されているブロックで車体を削ってしまうことがあります。また、山道でタンデムをした際には、コーナーリングで底を削ったことがあります。この時は、かなり危ない状態になってしまいました。

左に曲がるコーナリングでバイクを思いっきり倒した際に、左側の底部を地面にこすってしまい、その勢いでバイクが起き上がり、コーナーを曲がることができず、反対車線に飛び出してしまいました。幸い対向車がなかったので、事故には至りませんでしたが、対向車がいたら、と思うとぞっとします。

それがトラウマとなり、ZZR400に乗車した際の山道のカーブ時は、かなりスピードを落として曲がるようになってしまい、綺麗に気持ち良く山道を走行することはできなくなってしまいました。つまり、激しいコーナリングに弱いという点はかなりのマイナスです。

総評

結論として、乗り方、扱い方によっては後ろに乗っている女性を満足させることができる、見た目のカッコいいバイクと言っていいのではないでしょうか。

ただ、取り回し中にバイクを倒すことは多々あるのと、小回りが利かないということがあるので、近場のお出かけ、ショッピングに彼女と出かけたい際には、お勧めできません。

駐車場などでの取り回し中にバイクを倒してしまう可能性はあります。ですので、中距離、長距離のツーリングで国道沿いの広い駐車場があるカフェ、レストラン、お店に出かけるにはいいかもしれませんね。女の子を乗せて、山道を走行することは絶対にお勧めできません。

もしも、ZZR400に乗りながら、大型の免許を取得し、この次には絶対に大型のバイクに乗るという方にはかなりお勧めのバイクです。重量が重く、車体は600ccのエンジンを搭載するために作られているので、400ccに乗っていても車体そのものは大型バイクと一緒です。

ZZR400に乗りながら大型免許を取得するために教習所に行くと、750ccのバイクでもかなり簡単に扱うことができますし、取り回しもしんどいと思うこともありません。大型バイクの練習として乗るにはもってこいの中型バイクだと思います。

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