これまでカワサキは、エンジンをリファインすることで熟成を重ねてきましたが、GPZ400Rはまったくの新設計、パワーユニットに水冷4サイクルDOHCバルブ4気筒エンジンを搭載しています。
シリンダーライナーをダイレクトに冷却する独自のシステムを与え、連続した高回転走行にも安定した制動性能を発揮しました。
ここでは、新しい時代を切り開いたGPZ400Rの特性を紹介します。
GPZ400Rのエンジン性能:
エンジンはAL-X(アルクロス)と名付けられた、アルミ製の高質フレームに包まれています。クラス初となるフルカウルは、徹底したエアロフォルムを実現し、Cd値(Constant Dragの略。
どのくらいスムーズに空気が流れるかという空気抵抗係数を表す)0.29以下と言う、突出した数値を叩き出しています。ウワサでは、空力実験のために川崎重工の航空部門の協力を仰いだとか!?
街乗り、高速時、長距離走行時の燃費:
カタログによると、定地燃費40㎞/ℓ(60㎞)となっていますが、実際に乗った感じでは、市街地でリッター20㎞、長距離で25㎞くらい平均です。
GPZ900Rはタンク容量が18ℓもあるので、長距離ツーリングも余裕でこなしますし、リミッターが付いていないので、メーターを振り切ることも可能(公道では試さないでください)。
私はポテンシャルを誇示したくて、GPZ900Rの逆輸入車のメーターに交換していました。
レーサーレプリカほどではありませんが、前傾したポジションのため、長距離では首や手首に疲れが生じます。
その解消のためにスぺーサーを入れて高さを増すか、バーハンドル化をしてみましょう。3㎝くらい高くなっただけでも体の負担が大きく違います。
状態が起きた分、バックミラーが見えにくくなりますが、GPZ900Rのミラーを流用することで視界を確保することができます。
燃費向上で工夫したこと、工夫できること:
たまにGPZ600Rのエンジンに載せ替える人もいますが、排気量がアップして燃費が落ちるだけでなく、トータルバランスも悪くなるので、よほどカスタムに自信がある人以外はお勧めしません。
燃費や乗りやすさを考えたら、エンジンやマフラーはノーマルのままが一番。
一時、VANCE&HINESのマフラーに交換したことがありますが、時速120㎞以上からの伸びは体感できるものの、中低速はスカスカになり、せっかくのエンジン特性が台無しになってしまいました。もちろん燃費も落ちます。
GPZ400Rの左右二本出しマフラーではなく、集合管が付けたかったため、姉妹車のFX400Rの純正集合マフラーを流用しました。これなら車検もOKですし、燃費ももとどおり。
ただし取り付けには、アンダーカウルの加工と、冷却水タンクの移動が必要になります。興味のある人はチャレンジしてみてください。
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