私がスーパーカブ50(以下「カブ」)に乗っていたのは高校時代で、主に通学用です。比較的田舎でしたから、自宅から駅までの交通手段に使っていました。
16才で原付免許を取得して、初めて所有するバイクとして選んだのがカブでした。理由は、燃費がいいこと、遠心クラッチのためエンストする心配があまりないこと、そして頑丈なことです。
事実、カブはギアを入れてアクセルをひねれば走りますし、乱暴に扱ってもリッター50kmぐらい走りました。ホンダを世界一の二輪メーカーにしたのは、まさにこのバイクであるという絶大の信頼性がありました。それは今でも変らないと思います。
■購入前の第一印象と実際に乗った後の感想
購入前に販売店でカブを試乗することはありませんでしたが、自宅にもう1台カブがあったので、免許を取ってからはよく乗っていました。
また、当時の流行だったとは思いますが、カブで通学することがちょっとした流行だったこともあります(ローカルな話しですみません)。
■気に入っている点
これは前に書いたとおり、燃費の良さ、クラッチ不要の乗りやすさ、まず故障しないという安心感です。
時代性というのもありますが、30年以上前の当時は、原付バイクが主婦層の足として認知され始まった頃で、ソフィアローレンや八千草薫など、国内外の大物女優を起用したテレビCMが盛んに放送され、まさに50ccが百花繚乱の趣がありました。
そんななか、カブは歴史も信頼性もあり、女性をターゲットとしたスクータではなくとも、ビジネスから通学までオールマイティに使える万能バイクでした。
また、足元までカバーがついているため、少々の雨なら下半身は濡れずに済むのもいいところです。
■気に入らない点
デメリットとしては、50ccだから仕方ないという面もあります。それを加味して読んでいただきたいと思います。
まずは、ギアが3段しかないことで、郊外の道路などを走ると、エンジン回転が上がってしまいます(原付の制限速度は30km/hですが)。
またウインカースイッチが右にあるのは、慣れればいいですが、最初は使いづらいです。これは、右手だけでも運転できるようにと、蕎麦の出前等に使用することも考慮したためと言われています。
■購入費や維持費
購入費は、当時の価格で新車が12万円前後だったと思います。
次に維持費ですが、年間走行5千キロ前後として、リッターあたり50キロ走りますから、2万円あれば十分おつりが来るでしょう。
他にかかるものは、任意保険料ぐらいのものです。
■これから購入する方へ
カブの頑丈さについては、幾つも都市伝説があるようですが、それらはかなり事実でもあるようです。極端な話、オイル交換さえきちんと行っていれば、エンジントラブルはほとんどないと言ってもいいでしょう。電装系トラブルも非常に少ないです。
また、既に車をお持ちの方であれば、原付バイクの任意保険はオプションで月間数百円で済んでしまいます。
バイクの入門用としても、また荷物を積むなどの実用性を求める方にとっても、とても楽しめるバイクだと思います。
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