ホンダ Vツインマグナ250を購入したきっかけとしては、一目惚れでした。
友人がバイク屋さんに用事があるという事で、同行した時にキラキラと光る一台のバイクが目に入りました。その時はまだ名前も知らないバイクだったので、店員さんに尋ねて名前を教えてもらいました。カタログも奥から持ってきてくれて、拝見させて頂きました。
ちょうどその頃にMAGNA-Sが発売された頃だったのです。白いMAGNA…正直めちゃくちゃカッコイイと思いました。でも、当時で60万ぐらいしたと記憶しています。Sには手は出なかったのですが、その時に出会ったバイクをすぐに手付金を納めて購入を決めました。今だと常識的にはあり得ない事かもしれませんが、その時支払った手付金は1000円だけでした。
当時の私は高校生ながら口の両脇に髭を伸ばしていました。インパクトのある顔だったのだと思います。店員のお兄さんは一回で私の事を覚えてくれたので、それからバイクを購入するまでの数週間で何度かお店に通いましたが、「来た来た」と言わないばかりに声をかけてくれました。ジュースも頂けるお店だったので、「暇な時はジュースだけでも飲みにおいで」と言ってくれるようにまでなりました。
親の説得や手続きの書類など、全ての必要事項を揃えていざバイク購入の日となった時に、問題が発生しました。
私が手付金を納めてとっておいてもらっていたバイクが、別の店員さんのミスにより、既に売却済みとなってしまったいました。
手付金1000円では当然だと今では理解出来ます。がしかし、当時の私には全く理解出来ず、一気に信用出来ないなという気持ちに変わりました。それは同行してくれていた友人も同じ気持ちだったと思います。
店員さんに理由を聞き、どうすればいいのかと対応を求めました。
すぐに店員さんは変わりになりそうなバイクを探してくれて、「こっちのバイクは?」と私に尋ねました。走行も、値段も手付金を納めていたバイクよりも良いものがお店の奥から出てきました。しかも、マフラーとハンドルはカスタム済みという代物でした。
迷わず即決しました。対応自体を評価するとすれば、正直良いか悪いかは判断出来ません。
ですが、その時の最善を尽くしてくれたと思いますし、それがなければ故障続きのハズレのバイクを購入していたかもしれません。結果的に今ではあの出来事も良い結果に繋がったのだと思います。
値切り交渉ではありませんが、どんな事でもダメもとで言ってみる方がいいと思います。案外私の時のように、お店の奥からとっておきの代物が登場する場合もあるかもしれません。
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