私がそれまで乗っていたKDX125SRの燃費が14~17ℓ程度と悪かったので、低燃費なダートバイクを探していたところにニューモデルとして、KLX250が発売されました。
旧モデルとの違いは、ズバリ、“インジェクション化”それにより低燃費を実現しています。
キャブレターとインジェクションの違い
バイクのガソリン供給方法は、キャブレター方式とインジェクション方式に分けることができます。
キャブレターは、アクセルのレスポンスに対応して弁が開き、霧吹きのようにガソリンを噴霧して燃焼させます。この方式はシンプルなため、多くのバイクが採用しています。
しかし若干ガソリンの供給量がアバウトになってしまうことがあり、これが燃費を落とす原因になります。
それに対してインジェクションは、コンピューターが適切なガソリン供給量を計算するため、ロスが少なく、燃費も向上すると言うわけです。
ならし運転でわかる実力
KLX250の取扱説明書を読むと、「ならし運転」を行うことを推奨しています。ならし運転とは、新品状態の各パーツを傷めないよう、少しずつ運転に適応させることです。
説明書には、最初の1600㎞を走行するまでは、下記の表にもとづいてならし運転を行うことが推奨されています。
単位:㎞/h
0~800㎞ | 800~1600㎞ | |
1速 | 20 | 30 |
2速 | 30 | 40 |
3速 | 40 | 50 |
4速 | 50 | 60 |
5速 | 60 | 70 |
6速 | 70 | 85 |
もちろん不要な空ぶかしや、急加速、急発進もダメ。このペースだと、高速道路も走れませんので、ひたすら一般道を走り続けることになります。
けっこう面倒でしたが、長く乗り続けるために、忠実に守ってみると、信じられない事実が判明しました。
カタログデータの燃費に肉薄!
カタログによると、KLXの燃費は、最高でリッター40㎞と表示されています。
「スーパーカブじゃあるまいし、そんなバカな」と、疑いながらならしを行ったところ、なんとリッター38㎞をマーク! その実力に驚かされました。
もちろん、いつもタコメーターとスピードメーターを睨みなら走ることはできませんが、ラフな走行でもリッター30㎞くらい、トップ&ゴーが少ないツーリングでは、リッター30㎞以上は叩き出します。
ただし高速走行となると、とたんに燃費が落ちるので要注意。FULLランプが点滅してから空になるまで、あっという間に亡くなりますので、こまめな給油を心がけましょう。
低燃費対策の必要はない
KLX250は高速走行さえ気を付ければ燃費はよいので、燃費向上に特別な対策はありません。
せめてあと5ℓくらいタンク容量が欲しい所ですが、そうなるとスタイルや、ダートでのバランスが悪くなるので難しい所です。そうしたデメリットを含めても、十分に魅力のあるバイクだと思います。
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