ホンダ スーバーカブは今でこそファッション的に乗ることも可能ですが、もともとは完全なビジネスバイクでした。
今もコンセプトは変わっていませんが、それでもC90 と言われていた昔のモデルと比べて十分に改良されています。
この記事ではスーパーカブ90キャブ車の最終モデルである型式HA02のDXモデルを実際に乗ったインプレでご紹介します。
スーパーカブDXの乗り心地は?
スーパーカブ90DXを実際に運転した乗り心地はどのようなものでしょうか。
乗り始めた感触はスクーターのようにふわふわしたものではありません。路面の段差もわりと体に伝わってきます。
しかしある程度スピードに乗ってくると、しっかりとした安定性を感じます。(あくまで小型の原付二種としてですが)
60km/hまで出しても全くふらつきをしている様子もありません。いたって快適です。特別サスペンションが硬いとか、スプリングのストロークが短くてドン付きを感じるということもありません。
カーブを曲がるときはどうでしょうか。リーンウィズ(車体の傾きに対してまっすぐに身体を固定している姿勢)で曲がってもススっと曲がってくれるので、不安に襲われることもありません。
少し速度を上げて曲がってもリアタイヤがすべりそうな感触もなく、安心して運転できます。
街乗りではどうか
このバイクは街乗りでは最高です。
よく考えられたギア比のおかげで速度を上げていったん3速に入ってしまえばあとはオートマ感覚です。カーブを曲がるために速度を10km/h以下に落としても2速に落とす必要はありません。3速のままで粘り強く曲がってくれます。
もちろん、そのままで急加速はできませんが、街乗りで急いでいなければそれで十分です。最高速度も法定速度以上には十分出てくれますので、街中では何か不足を感じることはありませんでした。
ツーリングなどの遠出では?
遠出もなるとさすがにスーパーカブ90DXではパワー不足を感じます。街中を通るような遠出ならいいのですが、ツーリングでは完全に物足りなく感じます。
最高出力は7馬力と、一昔前の50ccのパワーにも足りません。
さらに坂道などでは、勾配が急になるとギアを一つ落として走行しなければなりません。2速では速度もそんなに出ませんので、車にあおられて少し怖い思いをすることになります。
のんびりツーリングと割り切って50km/h くらいで走るのであれば、あまり問題は感じることはないと思いますが…。
はっきり言って遠出はしんどいです。(おしりも痛くなりやすいです)
タンデムは?
後ろに誰かを乗せて走るのは十分可能です。…が、後ろにもともとシートが付いていませんので、ピニオンシートを付ける必要があります。これがまたあんまり座り心地が良くないんですよね。後ろに乗る人には不評です。
ダブルシートを付けて乗っている人もいますが、これもしんどいらしいです。タンデムをしたいと思うなら少し大きめのスクーター(PCXなど)がいいでしょう。
このバイクは一人で乗り味を楽しむものだと割り切りましょう。
最後に
スーパーカブ90DXは快適性を求めたバイクではありませんが、一人で乗るには快適なバイクだと思います。
クラッチが付いていないとはいえ、ギアを変速しなければならない煩わしさはありますが、それを煩わしいと感じる方はスクーターに乗ることをおすすめします。
スーパーカブ90DXは、「快適にバイクを操作する」ことを楽しむバイクだと言えるでしょう。
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