若者のバイク離れの原因を考察してみた|乗らない人が増えた理由3つ

「♪盗んだバイクが走り出す」と歌ったのは尾崎豊ですが、バイクが若い世代の憧れだったのは遠い昔の話で、現在は中高年の枯れた趣味。

なぜ若者はバイクに関心を持たないのか考察してみました。

現在のバイク販売状況

社団法人・日本自動車工業会のデータベースによると、バイクの新車出荷統計は1982年が329万台、中古車も含めた保有台数では、1986年の1,867台がピークであり、その後は減少し続け、今や保有台数は最盛期の9分の1まで落ち込んでいます。

バイクショップに聞いたところ、ここ数年のバイク購入者は40~50代を中心とし、ハーレーなどの高級車を中心に売れているそうです。データを見ても排気量が高いほど、減少が低く抑えられていることが分かります。

そこで、社会情勢から若者がバイクに関心を持たない理由を考察してみました。

① 80年代の3ナイ運動の成果

バイク 若者離れ

現在40~50代の人が10代の頃、高校は「3ナイ運動」を行っていました。「3ナイ運動」とは、「乗らない」「買わない」「取らせない」の3つのナイをスローガンに掲げ、高校生がバイクに関心を持つことを規制した運動です。

法律的には16歳でバイクの免許を取得できるにも関わらず、「校則」で免許取得を規制され続けたことで、徐々にバイクへの関心が薄れて行ったのではないかと推測します。

② バイクに魅力を感じない

いまの若い人たちは、バイクのみならず車への関心も薄いといいます。昔のように食費を削ってもバイクや車を維持しようとは思わず、洋服や仲間との交流など多様な楽しみにお金を使う傾向があります。

出かける際には電車やレンタカーを使えばいいですし、ましてや危険なうえに人も荷物もあまり積めないバイクには、魅力を感じていないようです。

③ 大型バイクが中心となり経済的負担が大きい

バイク離れ

大型バイクが人気を博す一方、ビギナーが選びやすい125ccや250ccのバイクに魅力的なバイクが少なくなりました。

経済的な負担の大きい若い人たちが気軽に乗れる250ccのラインナップを減らしたことが、バイク離れの原因にもなっているのではないでしょうか。

日本は世界有数のバイク大国ですが、このままでは業界は衰退する一方でしょう。メーカーやショップは、バイクを売るだけではなく、バイクを通じた楽しみ方も発信すべきです。

また私たちユーザーも「オヤジの道楽」と思われないよう、若い人がマネをしたいカッコよさを見せて、次の世代にバイクの魅力を伝えて行きたいものです。

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