中古でカワサキ ゼファー400を探すときの選び方と、見ておくべき注意点を紹介します。
その前に:ゼファー400の簡単な歴史
カワサキ ゼファー(400)は、1989年に発売されたネイキッドバイクです。往年の名車Z2(ゼッツー)を模してデザインされたスタイルは、レーサーレプリカ全盛の当時にあって、ネイキッドブームを再燃させた立役者でもありました。
1997年には4バルブ化されたゼファー(χ:カイ)が発売され、2007年に販売終了となるまで18年近くのロングヒットモデルですので、それゆえに中古のタマも多く、程度はピンキリです。
参考になればと思い、中古での見るべき点をまとめました。
現在の中古車価格相場
χ(カイ)は、同じ400ccとはいえ、双方にあまり互換性はない為、ゼファー(無印)のみでの相場を調べました。
全体的には20〜30万、程度がよかったり限定カラーなどのものは50〜60万くらいになるものもあります。
ゼファーは、いわゆる族車カスタムを除けば、性能をアップさせるカスタムがほとんどでしたから、出回っているカスタムはプラス評価のものが多いようですね。
当時のカワサキバイクは、パーツにある程度互換性があるものが多かった為、ホイールを小加工で17インチ化したり、スイングアーム等をスワップするカスタムもありました。
この辺りは実際にノーマルと乗り比べをしないと分からないものですから、カスタムパーツが好みという理由で選んでもよいと思います。
購入前にココを確認!トラブルが多い箇所など
年数が経っているものは、タンクトラブルが非常に多いです。ゼファーは、内部に鉄製のオーバーフローパイプがあるので、給油口から錆が見えなくても、コレが腐っていてオーバーフローしてしまうことがあります。
私はこのタンク対策で合計10万近く飛びましたので気を付けてください。
ウインカーも経年劣化が出やすい箇所です。ノーマルのウインカーは、本体とウインカーを止めるパーツがゴム製なので、これがボロボロになっていることがあります。一見キレイに見えても、乗っている振動でボロッと取れてしまうことがありました。
ゼファーは4発マルチなので、さすがに事前にメンテしていると思いますが、ある程度乗ってみて息継ぎしているものは、片肺になっている可能性があります。特に古いものの内側キャブはトラブルを抱えていることがあります。
シートを開けて、バッテリーがいつのものかも確認しておきましょう。4発の押し掛けはとても重労働なので、あまりに古いバッテリーならば、新品交換の交渉もしてみましょう。
お店選びのポイント
ゼファー400は古いバイクで、4発マルチですから、素人が気軽にメンテナンスするのは難しいと思います。お店の人が気軽に相談できそうかどうかも見ておいたほうがいいでしょう。
ノーマルのオイル交換は比較的簡単ですが、集合等のカスタムマフラーの場合、簡単に出来ないケースもあります。そういった日常メンテの費用も、何がどれくらいで出来るか事前に確認しておきましょう。
ゼファーはロングヒットモデルで、様々な人に愛されてきました。そして一方、族車としても大人気でした。族車のカスタムは、フレームをイジってしまうものも少なくない為、中古車のカスタム履歴はとても重要です。
もし、お店で確認するのであれば、ドノーマルと比較して、フレーム等に加工跡がないか見ておきましょう。
4発マルチは非常に乗りやすいバイクですが、その複雑な機構からメンテナンスは専門知識を要します。年式と表示価格、カスタム具合を十分検討し、お店の人と一緒に相談しながら決めるとよいかも知れません。
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