<月算1300㎞のへヴィーユースで見えてきた、W650の頼もしい燃費>
現代のバイクにとって必要最小限のテクノロジーを搭載し、クラシックなスタイリングとしたW650は、メーターパネルには燃料計という親切な機能は装備されていません。いわゆる昔ながらのバイクなので、旅先では常に少し早めの燃料補給を心掛けていました。
とはいえリザーブは約3ℓと余裕があり、控えめに燃費をリッター20㎞くらいで見積もってしても理論上60㎞は走るわけです。峠道ならいざしらず都心部ならばリザーブコックに切り替えてからガス欠になってしまう前に、GSに辿り着けるので心配ないでしょう。
さて、すでに詳細な記憶は薄れてきてしまってはいるものの、当時は神奈川から東京に引っ越したばかりで、諸々の行政手続きを転居前の市で済ませなければならない、という状況。高速道路の領収書などから、東京―神奈川間の往復100㎞を3往復していたようです。
また当時は房総半島の林道散策にハマり始めていた時期。当該の月も1度走りに行っているようです。そこに普段の通勤の往復20㎞、プラス、夜の散歩と称して湾岸辺りを行ったり来たりで20㎞くらいでしょうか。よほど走りに飢えていたんでしょうね(笑)。
そんな環境で、当月に給油したガソリン総量は約47.5ℓ。一見するとかなりの量に思えますが以下、1カ月の走行距離と照らし合わせると……
都内自宅~渋谷近辺の仕事場 約400㎞/1カ月
都内自宅~夜間の散歩 約100㎞/1カ月
都内自宅~神奈川県某市 約450㎞/1カ月
都内自宅~房総半島巡り 約350㎞/1カ月
合計 約1300㎞
街乗りから高速道路、林道走行のトータルで、アバウトではありますがリッター約27㎞と、かなり燃費が良いことが判りますよね! カタログデータ上は37㎞/ℓ(60㎞/hの定地走行)とありますが、現実的な数値として高速道だけなら約30㎞/ℓまでは伸びます。
アクセルワークが燃費向上のカギ
ガバッとアクセルを開けての急加速や4000rpmを超えてエンジンを回すと、かなり燃費は悪くなる傾向にあります。試しに都内某所から東名高速・新東名高速を回転数4500~5000rpmで巡航すると、普段は余裕の浜松PAまでの約240㎞が、その手前でリザーブに。
W650はアクセルワークの強弱で燃費も如実に違いが現れるので、燃費向上を狙うならばやはり3500rpmくらいの回転数でノンビリと。時に高めのギアで低回転数から開ける時のパルス感を楽しみながら走るのが一番気持ちいいんじゃないでしょうか。
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