「バイク?何に乗ってるの?」
「ハーレーだ」
「ハーレー?すごい!」
オートバイにはまったく縁の無い人たちにも認知度の高いオートバイが「ハーレー・ディビッドソン」です。
1903年にアメリカで生まれたハーレーは、現在スタイリングで分けると9つのシリーズがあります。その中でもハーレーのフラッグシップと呼ばれるのが「ダイナ・ローライダー」です。
路面を舐めるようなイメージで乗ることの出来るロー&ロングのスタイル。そして、最大の特徴である、タンクに縦に並んだスピードメーターとタコメーター。
ビッグツインが奏でる三拍子のエンジン音は小気味よく、一旦走り出せば風を切る音とエンジン音が最高のBGMになります。
自分の相棒はこれまでも、そしてこれからもハーレー・ディビッドソン“ローライダー”です。そんな愛するローライダーのユーザー評価を紹介します。
【乗ったフィーリング】
購入した状態、ノーマルのままで車体にまたがってみると、車高が低いだけあって足つきは申し分なく、身長173cmの私の足はしっかりとグリップします。
最近は身長の低い方でもハーレーに乗る方が増えて来ました。「ノーマルだと足つきが不安だ」という方たちのために車高を下げるカスタムパーツも多く出ています。
例えば、リアサスペンションですね。実際にサスを変え自分の背丈にあった車高を手に入れた方のお話を聞くと、
「右左折がとても楽になって、不安なく乗れる。今までは怖かったから背中が丸まっていたけど、下げたら背中が伸びた!」
と言う肯定的な意見が出てきました。
サスペンションは、およそ2cm車高が下げるのが一般的です。もっと下げたいと思われる方もいるでしょうが、あまりに下げるとフェンダーがタイアに干渉し危険なのです。
そこで、シートを変えます。様々な種類が出ているので、好みに合わせ自分の身長に合った車高にすることが容易なんですね。自分のロー&ロングのローライダーになれば、まるで地面を這うような感覚になるハズです。
【ライディング】
アメリカの一本道を夕日に向かってひた走る…。
後方には長く伸びた影。
轟くエンジン音。
ハーレーにはそんなイメージが頭に浮かびそうですね。
確かに荒野の一本道をひたすら走る為に生まれたようなハーレーですが、日本の道にもしっかりと馴染みます。
ただし、困った点がいくつかあるのも事実です。
一つは峠道。前述のように一本道を走る為に生まれたようなオートバイですから、峠道はやや不得手です。左カーブは余りに車体を傾けるとステップをすりますね。
更に困るのは右カーブです。ステップはもとよりマフラーを削ってしまいます。私も何度かガリガリと削ってしまいました。街中の信号を右折した時でさえ削ってしまったこともあります。
そしてこれからの季節、夏場はオーバーヒートに気をつけてください。渋滞にはまってしまい、まったく動かないといった時にはオイルランプがチカチカ…チカチカ。慌てて路肩に寄せ、休憩ってこともまれにあります。
【維持費や維持のしやすさ】
ハーレーに乗っているんだ!
…と言うと「高いでしょうー!」と驚かれます。
確かに高額な買い物でしょうね。
9シリーズの中には500万円を超えるものから100万円ちょっとのものまで幅があります。私のダイナ・ローライダーは2002年式のファクトリーカスタム車で、乗り出し価格が240万円でした。2016年式だと216万円です。
そんな高額なハーレーですが、維持費も高かったら買えません!
そういわれそうですが、ハーレーは意外と壊れません。
…というのも、オーナーの皆さんはまるで我が子のように自分の愛車に接するからなんでしょうね。
「あ、あそこが汚れている」
「ロング(ツーリング)に行ったから(ネジを)増し締めしなきゃ」
「マフラーのフケが悪いな。キャブかな?」etc
ハーレーに限らず、オートバイオーナーは暇さえあれば愛車のことを考えるものです。私のハーレーは放任主義ですが、それでも立派に走っています。
【エンジンオイル交換】
そして、『維持』と考えると真っ先に思い浮かぶのが、オートバイの血液とも言えるエンジンオイルですね。私は3000kmごとに変えています。やはり、東京の空気は汚れているのでしょうね。3000kmくらいで真っ黒にオイルは汚れます。
オイルは自分で変える方もいますが、私はショップに頼んでいます。3000kmごとにショップに行くことで、簡単なチェックもしてくれるし、アドバイスもしてくれます。仲良くなるとメリットがあるのです。
オイルは種類によって値段も変わって来ますので、一概には言えませんがだいたい12000円くらいでしょうか。
【ハーレーならではの魅力も】
最後にここだけの話しですが、ハーレーに乗っていると信号待ち、駐車場でいろんな人に話しかけられます。お年寄りからトラックの運ちゃん、果ては子供までです。
そしてショーウインドーや、トラックのアルミの荷台に映り込んだハーレーにまたがっている自分の姿を見た時は「なんてカッコイイんだ!」と大きな錯覚も味わえます。
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