私がGL1500 SEに乗り出したきっかけは荷物の収容力の高さと高い機能性があることを知ったからです。自家用車通勤になった時には大体の人は乗用車を買うと思いますが、私はツーリングの趣味を続けたかったことと、バイクと車の両方を持つだけのお金の余裕はなかったためです。
GL1500じゃずっと憧れていたバイクであり、仕事で使う荷物は余裕で収容でき駐車場も自動車程高くないとメリットばかりで購入を来ました。大型の車体によりライダーを包み込んでしまう迫力と優雅さを持つGL1500 SEの総合評価をいたします。
前から眺めた時のアッパー部分の丸みのあるメッキパーツは車両の古さを感じさせません。ワイパーが装着された超大型のスクリーンはライダーを雨風から守ってくれる実用性の高さを一目で実感できます。ワイパーの付け根付近には大型スクリーンに汚れた着いた際の対策でウインドウォッシャーまであり、まさに乗用車をそのまま2輪にした感じのラグジュアリークルーザーです。
クラッチレバーとブレーキレバーは段階式でグリップとの幅を調整できライダーの指の長さに合わせて調整できます。メーターパネルはスピードメーター、タコメーター、ガソリン表示、デジタル時計、ウインカー表示、ラジオモニター表示と乗用車のような装備で一見使いこなせるか不安に思いました。
しかし、一度使ってしまえば不安は全くなくなり、右グリップはスロットル、キルスイッチ、セルスイッチ、オートコントロール、スロットルのエンジンコントロール関係の操作がまとめられています。
左グリップにはウインカー、ハザードランプ、クラクション、ハイビーム切り替えスイッチと通常のバイクと同様で、その他の機能としてワイパー、ウインドウォッシャー、ラジオコントロール、GL1500 SEならではの操作がまとめられています。
■乗りやすさは?
GL1500 SEは見るからにフカフカのソファーのようなシートが目立ち、どうせ見た目だけだろうと、はじめは疑っていましたが、実際に乗ってみるとお尻からバイクの振動を全く感じません。前傾姿勢にならない近めのハンドルにより、上半身はほぼ垂直になり家にあるソファーに座っているような体制なので1日に400kmの距離を走行しても疲れないくらいでした。
ハイパワーエンジンパワーの割には発進時の車体が安定しており、加速時に前輪が路面から浮く感じはせず、地に足がしっかりと着いている状態で、低回転で車体を滑らかに前へ移動させている感じは毎回気持ちが良いものです。
低い重心設計のため、低速走行でも走り出したらとても安定しています。ただし、サスペンションの上下移動の範囲が小さいためかアスファルトの乱れや段差では減速をしないと、車体と地面がものすごく近くなく接触する場合があるので注意が必要です。
快適性を言えば冬には最高のバイクだと思います。ライダーを包み込むような大型外装は雨風から守ってくれ、足のつまさき付近からエンジン周りの熱風の吐き出し口があり、足の指がかじかむことはありません。勿論手動で夏は閉じることができます。
■足付きに不安な方へ
500kg近くある超大型バイクというので乗る前に不安だったのが、足が地面に着くかと取り回しができるかでした。そんな心配は全くなく身長163cmの私でも超足が余裕で地面に着いたので身長155cm以上あれば大丈夫だと思います。
セルモーター動力を活用したバックギヤ機能もあり、減速取り回しは座ったままできるというのがGL1500SEのすごいところです。
■購入費や維持費に関して
私が車体購入したのは2013年で当時は中古でも状態が良いものは120万円を超えていました。維持費ですが、乗用車のような機能性を重視して設計されたバイクだけに、個人的に感じたのは他のバイクよりも消耗品に対する費用が小さいため、そこまで気になりませんでした。燃費は法廷速度内で走行する分には他の大型バイクとあまり変わりありません。
■メンテナンスについて
オイル交換や電球交換は外装パーツを外す必要があり、正直素人だと大変だと思います。よって改造には向いていません。但し、バッテリーの取り出しは容易なのでバッテリー交換作業も素人でも簡単にできます。
■これから購入を考えている方に
GL1500 SEはその大柄な車体からくる、取り回せるかの不安を感じる方が多いですが、ご高齢のお爺さんが乗ってうる姿を見るバイクです。
低いシートと低重心により転倒する不安もありません。何よりもうれしいのが、パーキングエリアなどで休憩をしていると必ずと言っていいほど、周りの方から話しかけられるという人との交流を楽しむことができます。
ツーリング先で貴重な経験をしたい方にとにかくお勧めのバイクで、大分手頃な価格で入手できるようになりましたので、是非この機会にGL1500 SEに乗ってみては
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