今から8年前、以前乗っていたSUZUKIのSX125のエンジンを焼きつかせてしまい、いきつけのSUZUKIショップにてST250を購入しました。新車で、割引やいろいろ勉強していただき、28万ほどで購入しました。当時高速道路も乗れて通勤のため燃費も良いオフでないバイクを探していたからです。
購入してみるとスタイルもそこそこで悪くないバイクでした。黒色を購入したのですがなんの飾りもなかったのでタンクだけ少しカッティングテープでグラフィック処理をして乗っています。
外観・装備
ST250の黒を購入しましたが、なんの特徴もないオーソドックスなスタイル。実に普通なバイクです。
ミラーも使いやすく実に見やすいです。好みの問題でメッキミラーが嫌いなのでナポレオンミラーに変えましたが。。。
タコメーターが無いのが実に不満。もともとスポーツバイクが好きなのでタコメーターの針があがるのが大好きな私にはこれはマイナスポイントでした。
ブレーキは必要十分。効きは悪く無いですが、ブレーキパッドはノーマルかディトナのものを使うのがいいと思います。それ以外のパッドを使用すると効きが変化します。タイヤはよく持ちます。パワーが21psしかないからかもしれません。通勤で年間12000kmくらい走るのですが毎年一回交換しているのでおそらくこれくらいのライフはあるかと思います。
バランスがいいのでダンロップのTT100を使用することをお勧めします。
スポークホイールで掃除が大変。チューブ式のタイヤなのでパンクすると大変です。タイヤを分解できるほどの設備も無いので修理するたびに修理代として5000円ほどかかります。
ポジション
シート高は760mmで女の子でも楽々に乗れると思います。ただシートに座り足をそのまま下ろすとステップに足が当たります。足の下ろす場所を変えてもシート高が低いのでなんの問題もないですが。
ハンドルもそのまま手を伸ばすと届く位置にあり、軽いアップスタイルで乗れます。季節のいい春などの時期はゆっくりとツーリングで流すのが最高に気持ちいいです。平和なスピードでトコトコ走りを楽しめます。
乗り味
ST250のエンジンの習性はじつにフラット。気をつけていないとトルクの谷がわからないくらいです。(気をつけなくてもいいですが)単気筒OHCエンジンは低速トルクが太く、スタートから力強く発進。スタートだけは全ての単車をリードすることが可能です。そのかわり、元気がいいのは中速60kmくらいまで。それを超えると徐々に加速が鈍り、最高速度は120km/hくらい。上り勾配の長い道路は苦手なバイクです。そのようなところでは軽のトラックにも抜かれます。w
サスは柔らかいです。ふわふわというわけでは無いですが高速道路で最高速あたりはうねうねと動き、落ち着きがなくなります。まあ、それよりこの速度でコーナリングするとフレームがたわみ、なかなか怖い思いをしますが。
このバイクで走る際は中速までと割り切る方が楽しいです。
注意点
カスタムマフラーはたいしたラインナップがありません。以前はモリワキからも出ておりましたがどれも平均的にやかましいダウンマフラーしかなく、個人的にはた迷惑なマフラーは嫌いなのでこれの改造はしていません。
マフラーにとどまらず、そこそこ見かける割にカスタムパーツが少ないです。あってもクラシカルイメージのジジむさいのしかなく。。。残念です。
オイルは3000kmくらいで交換するほうがいいようです。オイル交換するととても調子良くなります。なるだけマメに交換するほうがいいようです。
実は購入してから3ヶ月目に会社近くのコーナーで強引に攻めすぎてしまい、曲がれきれずに大転倒しました。フロント周りをほぼ全損にして修理代で23万円。どうもフロント周りが壊れやすいようであんな転倒でこれだけ壊れるか?ってくらい壊れました。
転倒の話をしてもしょうがないですが意外にこのバイク、各所の強度が弱い気がします。くれぐれも転倒すると大出費、と頭の中に入れ運転するのがいいかもしれません。
それとチューブ式のタイヤはパンクすると大変面倒です。チューブレスタイヤは刺さったものを抜いてゴム製のヒモを通して処理するだけで、道具があれば自分でもできる作業ですが、チューブタイヤはそうはいきません。それを頭にいれて運転しましょう。くれぐれも釘など踏んだかな?と思ったら検査してその通りだったらすぐさまバイク屋に運んで修理してもらうこと。無理して走行するのはくれぐれもやめておきましょう。
総括
以上がST250の総合評価です。
私はなしくずしにこのバイクを買いましたが、正解だったと思います。実に平和なバイクで、バイクの形でなめられて品の悪い大きなスクーターに絡まれることもありますが、このプライスでよくできたバイクだと思います。
SUZUKIの技術力の高さに、つくづく驚きます。私はらくちんスクーターが嫌いです。人が操る喜びを味わえるのは変速付きバイクだと思っています。今一度、スクータ−ばかりに目をとらわれず、こういうごく普通のバイクに目を向けてほしいです。
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