スーパーカブは、1952年に製造された「カブ」に起源を発し、1958年から「スーパーカブ」として製造されたホンダ製バイクです。
2014年には延べ製造台数9,000万台を超えるという大偉業を達成しました。すなわち、世界一作られ、世界一売れたバイクでもあるのです。そんなスーパーカブ(以下「カブ」)の乗り心地について解説します。
■バイク自体の乗り心地について
カブは、排気量で見ると50ccから110ccまであります。
その中で代表的なのは、「原付」こと50ccのカブでしょう。原付ですから、もちろん一人乗りで、後ろには頑丈なキャリアがついています。
エンジンスタートは主にキックで、セルモーターつきのモデルもあります。ガソリンタンクはシート下にありますから、またぐときも楽ですね。
乗り心地を一言で言うと、非力ながら楽であると言えます。遠心クラッチですから、エンジンをかけ、ギアを入れてアクセルを回すと走り出します。ミッションは4速あり、低回転から粘り強いトルクで走ります。坂道発進も、実に楽です。
それこそ、街乗りに使う分には最高の乗り物と言っても過言ではないでしょう。郵便配達や蕎麦の出前のバイクがほとんどカブであることからも、それは分かろうというものです。
ただし遠出するとなると、着座位置の割にハンドルが低いため、足元は楽ですが肩が凝る場合があります。スピードを出す走りにはあまり向いていません。
なお、50ccを超える排気量があれば二人乗りはできますが、高速道路を走れるバイクは125ccを超える排気量ですから、110ccのカブでも高速道路は走れません。
■優れた積載性
カブのリアには、大型のキャリアがついています。つまり、ライダーが後ろに大きな荷物を載せて運ぶために作られたようなバイクですから、東南アジアでバイクが普及している国(ベトナム等)で人気があります。
■超長距離ツーリングに向いている
カブの意外な使い道として、日本一周するような超長距離ツーリングがあります。
理由の第一は、車体が軽いことです。軽さは、何をするにも大きな利便性として効いてきます。
二つ目は燃費がいいことで、乱暴な走りをしてもリッターあたり50キロや60キロは走りますし、カタログデータの燃費は、110キロという驚くべき数値です。
三つ目は、耐久性に優れていることで、オイル交換さえすれば、まず故障はしません。都市伝説に近い話も数多くあります。
四つ目は積載性に優れていることで、リアの大型キャリアに大型ケースをつければ、実にたくさんの荷物が入ります。
カブにテントなどたくさんの荷物を積んで、日本一周トコトコツーリング、大きな夢と出会いが広がりそうですね。
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