アメリカ製の車に対して持つ印象として「アメ車は国産に比べて燃費が悪い」という意見はよく聞きますね。しかし、昨今の技術革新のおかげで、アメリカ製のエンジンでも燃費はかなり良くなってきているのです。
アメリカ製のオートバイの代表といってもいいハーレー・ディビッドソンの燃費も不安を持つような燃費性能ではありません。ここに一例として挙げるのは、僕が所有しているダイナ・ローライダーです。
街乗り時の燃費
朝の都心の風物詩。渋滞です。
渋滞にはまり、Stop & Goを繰り返していてはエンジンにも負担がかかる。ツーリングのためにエンジンオイルは変えましたが、心配は油温ですね。
オイルランプが点滅しないことを祈りつつ走らなければなりません。信号で止まる度に、股ぐらのエンジンから熱気が襲ってきます。容量18.55Lのタンクから供給されたガソリンは、吸気、圧縮、爆発、排気を繰り返しながら動力をリアタイアに伝えます。
燃費はおよそ18km/L。
これは公式HPに因るデータですが、ノーマルで乗っていれば日本の交通事情を考えても17km/Lは守れると思います。
しかし、多くのハーレー乗りがそうであるように、吸気効率の良いキャブレターに変えたり、排気効率の良いマフラーに変えたりのカスタムを施すとその限りではなくなりますね。
私のローライダーはキャブレターとマフラーを変えているので燃費が悪く、市街地では15km/Lほどですね。2km/Lほど燃費が悪くなったことになりますが、レスが早くなったのでこれもアリかなと満足しています。
高速道路での燃費は?
さて、ようやく渋滞を抜けると高速のインターです。高速道路に乗りハーレーらしい走り、どこまでも続く信号に邪魔されない道を楽しみます。
側道から本線に移り、時速85kmまであげていきます。
風を切る音、引き寄せては吹き飛ばす景色。タコメーターは2200rpm。
トルクがあるため、回転数はこんなもんですね。
街中と違い、スロットルの開け閉めの回数が少なくなり、ブレーキングの回数も減るために燃費も伸びます。ハーレー本社の発表している数字21.3km/Lはあながち間違いではないでしょう。
私のハーレーもSAでの給油時に計測してみると、およそ18km/Lになりました。私にとっては十分に満足のいく数字です。
郊外の公道でまったりツーリングした時は
目的のインターで高速道路を降り、左右に広がる田園風景を眺めながらハーレーでゆっくりと走ります。
信号の数も都心部とは不覚にならない程に少なく、また、ゆるいカーブも時折あったりして心地よい走りが楽しめるのがいいですね。いつも都会を走っている自分にとっては至福の時間です。
肝心の燃費はどうかと見ても、さきほど高速道路を走った時と変わらぬ数字18km/Lを示していました。
燃費を良い状態にしておきたいということであれば、ノーマルのままでエンジン添加剤を入れると良いのだろうと思います。
キャブレターやマフラーを変えてエンジンのレスポンスを上げることを取るか、燃費の良い車両でお財布に優しいハーレーを楽しむかはオーナーの好みで分かれるところですね。
一言コラム:パワーupした獰猛なハーレー
普段私のガレージで休んでいる2002年式ローライダーは、およそ300kgのただの鉄の塊にすぎません。しかし、一旦セルを回しエンジンに火が入ったら、ハーレーの息吹は果敢になり、獰猛な鉄馬に変わります。
鉄馬は一旦走り出すと、その車重をまったく感じさせない程に軽くなります。股ぐらに鎮座しているのは空冷45度VツインOHVのエンジン。
1999年に、それまで採用していたエヴォリューションから、カムシャフトを2本にするという変更を施したツインカム88。本国アメリカの法改正でハイウェイでの制限速度が上がり、もっとパワーが欲しいというハーレー乗りからの要望もあって誕生しました。
排気量もそれまでの1,340ccから1,450ccに拡大されストレスフリーでハイウェイでの走りが楽しめるようになったのです。
コメントを残す