1980年に発売されたホンダの不人気バイク、XL50Sが欲しいと言う人が、世の中にどれほどいるか知る由はないですが、思い出が詰まっているので、もう一度入手したい、珍しいバイクに関心がある、ホンダ車ならすべて集めたい、単なる変わり者など、いろいろな嗜好の人がいることと思います。ここでは、そんなレアな人たちのためにXL50Sの購入方法と選び方、注意点などを紹介します。
・中古車を探す
まずは実車を探さなくてはなりません。一昔前なら、片っ端にバイクショップに電話をして在庫を確認するか、中古車専門誌の発売を待つ手段しかありませんでしたが、ネット社会の現在では、「XL50S」と検索するだけで、パソコンやスマホで瞬時に探すことができます。
大手のバイクポータルサイトで検索したところ、ヒットしたのはたったの3台。やはり少ないですね。気になる車体価格は、14.98万円(消費税込)、21.6万円(消費税込)、29.8万円(消費税込)とバラバラ。なんと当時の新車価格よりも高価になっているじゃありませんか!
29.8万円のXL50Sなんて、走行距離がたった4㎞ですよ。もしかして売れ残ったままショップの倉庫に眠っていたのではと、想像力を掻き立てられます。
別のサイトでは、中古車の価格相場 が9.72万円となっていて、私が買った4万円などでは買えない代物になってしまいました。もともと年間販売目標が7,000台と少なかっただけに、新車当時からレアなバイクだったのかも知れません。
・中古車の選び方
以前はスズキのハスラー50や、ヤマハのDT50など、原付のダートバイクが多数ありましたが、現在はどこのメーカーも、こんな遊び心のあるバイクはリリースしていません。当時は古臭さしか感じなかったXL50Sのデザインも、今やレトロな風格を感じずにいられません。
残念ながらタマ数がない以上、どうしても欲しければ、見つかったモノを買うしかありません。購入の際には、実働車なのかレストアベースなのか、消耗品などのパーツが現在も入手可能なのかを確認しておきましょう。
・こんな人に買って欲しい
古いバイクなので、ある程度自分でメンテナンスできる人でない限りお勧めできませんが、シンプルな構造なので、腕に自信のある人は、いいレストアベースになることでしょう。
パーツは現行のバイクと共通のものもありそうですし、根気よく探せばヤフオクで入手できるものもあると思います。当時のホンダのテクノロジーを再現できる人に買って欲しい一台ですね。
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