僕が今現在所有しているカワサキ ER-6nという、聞きなれない名前のバイクについてです。外観上の特徴としては、少し変わったパイプフレームとオフセットされたリヤサスペンションを持ち、Zシリーズとはまた一味違う雰囲気のストリートファイターです。
ちなみに今まで北海道から関西まであちこち走ってきましたが、兄弟車であるER-6fやNinja650はたまに見かけますが、そのネイキッド版であるER-6nにはまだ一度も出会ったことがありません。
■乗りやすさと魅力
じゃあつまらないバイクなのかと言うと全くそんなことはなく、大型バイクでありながら400ccクラス並みのコンパクトな車体は非常に扱いやすく、高速道路も含めた公道を走る上で一切過不足の無いパワーは、650ccという一見中途半端に見える絶妙な排気量だからこその魅力だと言えます。
180度クランクを持つパラレルツインエンジンは低中回転ではツインならではの鼓動感を持ちながらも、右手をグイッと捻れば高回転まで軽く吹け上がる気持ち良さをも兼ね備えています。
■足付きに関して
横幅の狭いパラレルツインの恩恵もあり、400ccマルチと比べても足付きは良いです。僕自身は身長175cmということもあり、ベタ足で両膝が軽く曲がる程度ですが、仮に身長の低い方だったとしても、幅が狭い上に元々重心の低い車体なので、信号待ちなどでも支えやすい部類だと言えます。
■購入費や維持費
車体価格は、同クラスの車種と比べると安価です。その分、今どきのバイクにしてはイモビライザーが付いていなかったり、気を抜くとあちこちが錆てきてしまうなど、所有する喜びを感じられるような部類のバイクではありません。また、足回りの調整機構がほぼなかったり、メットホルダーがシート裏から引き出すただのワイヤーなのもマイナスポイントと言えます。
維持費については、ライバルと比べプラグが少ないことと、セミドライサンプなのでオイル量が少なく済み、大型バイクとしてはお金のかからない部類だと思います。
■まとめ
「乗りやすいバイクが欲しいが、人と同じじゃつまらない」とお考えの方には是非ともおすすめしたいER-6n。スリムで軽い車体にV型とも直四とも違う、味のあるエンジンを積み、楽しい旅の相棒になってくれること間違いなしです。
少なくとも僕は、このバイクと知り合ってそれまでとは違うバイクの楽しさを知ったような気がします。
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