☆小さいのにデカい存在感!「カワサキ KSR-Ⅱ」の印象
街で見かけるハイマウントなオフロード系バイク。浮いたように走ってゆく様が魅力ですね。
そんなオフ系カテゴリのバイクで、小型ながらもひときわ目立つ存在感を醸しているのが「KSR-Ⅱ」。わたしが個人的に気に入っているのは、パワーやスペック(後述)はもちろんのこと、ボディのド派手なデザインや配色です。
KSR-Ⅱには基本 アカとカワサキグリーンの2カラーラインナップがあります。車体デザインは初登場時・初期・後期とで大きく異なり、特に初期型から後期型へのデザインチェンジで様相が大きく変わりました。どちらも販売開始時から人気が高く、今も根強いファンの方々が乗り継いでいます。
わたしが乗っていたのは初期型のアカで目立ち度はかなり高く、初めてKSR-Ⅱを目の前にした時、「おぉ~、派手やなぁ!」と感嘆、大きく存在感を放っていたのを思い出します。
フロントカウル・前輪カバー・ガソリンタンクなど全体的には赤色で、両サイドにはイエロー・ホワイトなど4色でフリーペインティングしたかのような模様の上に、カワサキのオフ車らしい書体でオレンジ色の「KSR」のロゴがONされています。
ハンドルバーとシート色、一部車体フレームはパープル、リアサイドカバーはホワイト と何色も使われているのに何故かまとまりがある不思議なデザインです。
一方のカワサキグリーンもアカと同様に各々部分で多彩ながらもゴッチャリ感のないデザインで人気でした。
後期型は一変してアカ・カワサキグリーンとも、差し色のブラックとのツートンカラーで「KSR」のロゴもスタイリッシュなものにチェンジ。タンクやタイヤのスポークもブラックになりグンとシックで格好良く、全体的にオトナっぽくなりました。今KSR-Ⅱを見かけた際は こちらの後期型車が多いです。
初期・後期どちらも そのような堂々たるデザインなので大きく見えるのですね^^
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☆KSR-Ⅱの秘めたるスペック、乗ってもイジっても楽しい一台
地球環境保護が意識されるようになった2000年前後から排気ガス規制によって2ストロークエンジンの使用が難しくなり、KSR-Ⅱも2001年を契機に新車市場から姿を消してしまいました。
しかし 販売開始から人気が高く、現在もバイク関連サイトや個人サイト・ブログなどでカスタム記録やツーリング記などが紹介されているなどファン層が厚く、メーカー側でも「KSR」の意思を受け継いだ後継車を発売するなど引き続きバイカ―達の興味をそそっています。
そんなKSR-Ⅱの魅力はやはり 2ストロークエンジンの恩恵を受け10馬力を発揮したグングンのびる加速と ピチピチの活き魚のようにハジケて軽快・軽妙な走りができることと、小さくてもパワーがあるという “ギャップ” が良いことで、80ccの域を超えたスペックは まさに「スーパーバイカ―」たる所以です。
チャンバーからは2ストエンジン独特の音が響き、心地よい振動も相まって、乗る人を高揚させてくれます。一部からは「耕運機サウンド」などと言われますが、小っちゃいKSR-Ⅱにはよく似合っていると思いますし、個人的には大好きです。
☆コンパクトボディに豪華装備! &余裕の足着き性
コックピットはとてもシンプルで ブラックの1眼メーター内にオレンジ色の1針アナログ速度計・積算距離メーター・色分けされたターンとニュートラルランプに温度とオイルの警告灯がマウントされています。盛りだくさんなのに視認性が良いのが嬉しいですね^^
足まわりの実装はホンキ度満点でとても豪華! オフ車カテゴリのためサスペンション系はさすがで、倒立したフロントフォークとモノコックサスペンション、スイングアームが実装されているので衝撃に強く、でこぼこ路・悪路や思わぬ落下物の影響からライダーをフォローしますし、振動も緩和します。
タイヤは凸凹な見た目のハイグリップタイヤで、制動系は前後ともディスクブレーキが採用されています。キビキビ走れますし、特に小回り性能はピカイチで、細い路地や少々の畦道なども軽快に走行出来ます。ちょっとした山裾の小路や林道走行も楽しめますね♪
車体は50ccの「KSR-Ⅰ」と共通なので全長は166㎝(1660㎜)で車体重量は乾燥状態でたったの77㎏とちょっと大きな男子中高生サイズ並みで、バイクとしてはとても小さく軽量です。そのため取り回しは余裕ですし、シートの高さは71.5㎝なので もちろん足着きも(個人差はありますが)不安は全くないと思います。
ご参考までに、身長157㎝のわたしの場合、余裕で両足着きました。いや~、こんな不安無いバイクは滅多にないわぁ~( ^ω^ و)و゛゛ パチパチ!
☆貴重なバイクを手中へと… KSR-Ⅱに乗ってみたい、欲しい! 興味をお持ちになった方へ
先に述べました通り、KSR-Ⅱは規制によって生産されなくなった2スト車です。必然と中古車での購入となるため、気になる “状態の程度” は 正直期待が見込めないこともあるかと思います。
しかしながら、バイク自体は元気に走りたい! と走り出さんばかりですので あなたの手腕でメンテナンスし、人馬一体のようになって 街を、山を、ぜひ躍動してください!
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