パワーとトルクを両立したカワサキZZR1100ですが、乗り方次第では街乗りでも15km/リットル以上、高速時20km/リットル以上を超す高燃費を実現できるバイクです。街乗り、高速時、長距離走行時でのZZR1100の燃費について比較、解説してまいります。
■街乗り
待ち乗りで最も効率の悪い走り方は高い加速と停止を繰り返すことです。信号機が続く道では後ろにいる乗用車と距離を置きたい気持ちは分かりますが、加速時にアクセルを大きく回して、信号待ちで停止してを繰り返すのが最も燃費が悪いです。
この場合の燃費ですが14km/リットル程です。大きくアクセルを回さずに乗用車と同じような加速度で走行した場合は16km/リットル程まで向上します。更に赤信号に遭遇せずにスムーズに走ることができれば更に燃費は向上します。
■高速走行時
高速道路での走行時は最も燃費が良いと思われがちですが、一定速度での走行を増やした場合です。追い越しなどを行う時に加速をしますが、その時のエンジン回転数は一気に上がり燃費が落ちます。
最も燃費が良いのが時速80kmでの走行でエンジン回転数もアイドリング数値に近くて走行できます。私は、中型二輪車とのツーリングの時は時速80kmで走行していましたが、燃費は良く22km/リットル程の高数値が出ました。
時速100kmでの走行になると20km/リットルまで落ちます。追い越しなどで一時的に時速100kmを超えてしまうことがある時は18km/リットル程まで落ちます。
■長距離走行時
ZZR1100のパワーとトルクが発揮されるのは長距離走行時だと私は思います。時速50km程で走行する分にはアイドリングでスロットルを回さなくても走行できる程で、燃費は24km/リットル程まで向上します。
ワインディング区間では攻めるような走りはせずに。平地は一定速度で走ると疲れも少なく、燃費も良くて一石二鳥です。
■燃費向上で工夫できること
燃費向上を目指すには勿論技術も重要ですが、まずは物理的な部分を準備しました。私はツーリングでの利用がメインだったため、タイヤはツーリング仕様の固めのタイヤを履きました。
ガソリンスタンドで給油するたびにタイヤの空気圧チェックをし、常に高速走行時に適した空気圧にしていました。こうすることで路面との設置抵抗が低くなり燃費が大きく向上します。
加速時はパワーバンドに差し掛かる前にシフトチェンジをして、安定した走行を心がけます。高速走行時は速度のアップダウンが大きく発生しないように滑らかな車線変更と焦りのない走行をすることで20km/リットルを超す高燃費を持続することができました。
パワーとトルクの両方を持つマシンのため、低加速でもストレスを感じることがなくじわじわと滑らかに加速していくのは面白く感じるほどです。ZZR1100は高速になるほど速度を増す時に大きなエンジン回転数が必要になりますので、燃費を抑えたければ法定速度内で、一定速度に維持した走行を心がけました。
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